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ドルフィンズWRヒルが膝脱臼の可能性、フィールドから病院へ

2025年09月30日(火) 12:36

マイアミ・ドルフィンズのタイリーク・ヒル【AP Photo/Rebecca Blackwell】

マンデーナイトフットボールで今季最初の勝利を手にした一方、マイアミ・ドルフィンズは大きなものを失ったかもしれない。

ドルフィンズが27対21でニューヨーク・ジェッツに勝利した試合で、ドルフィンズのワイドレシーバー(WR)タイリーク・ヒルが膝の脱臼を負ったと見られる。MRI検査で確認が取れれば、シーズン終了になる可能性もある負傷だと『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートとキャメロン・ウルフが報じた。

ラポポートはさらに、膝の脱臼は膝蓋骨の脱臼よりはるかに深刻であり、複数の靭帯断裂を伴うことが多いとつけ加えている。

第3クオーターで恐ろしい膝の負傷を抱えたヒルは、カートでフィールドを後にした。チームによれば、ヒルは画像検査、診察、経過観察を受けるために地元の病院へ向かったという。ヒルは残る試合からすぐに除外されていた。

ヒルはサイドライン沿いでキャッチした後、ジェッツのディフェンシブバック(DB)マラカイ・ムーアにタックルされた際に負傷。迅速にカートが駆けつけ、チームのトレーナーがスパイクを切り開いてヒルの足に固定器具を装着した。両チームのメンバーが様子を見守る中、ヒルは笑顔を見せ、観客に手を振りながら、ロッカールームへとカートで移動している。

その時点でドルフィンズが10対3で試合をリードしており、ヒルが離脱してから3回のプレーを経て点差を17対3に広げている。この得点は、この試合で2度目のタッチダウンキャッチを決めたタイトエンド(TE)ダレン・ウォーラーによるものだ。ドルフィンズがそのまま勝利を確保して今季の戦績を1勝3敗としている。試合終了時点でもチームのパスキャッチャーのトップに立っていたのはヒルであり、この日はキャッチ6回で67ヤードをマークしていた。

31歳のヒルは長い間、相手守備陣にとってドルフィンズで最も恐ろしいワイドアウトであり続けている。今回のプライムタイムのジェッツ戦を迎えた時点で、ヒルはキャッチ334回で4,666ヤード、タッチダウン27回という数字を積み上げていた。

リーグでもトップクラスの俊足を誇るヒルだが、昨シーズンの長い期間や、今季の初めには、攻撃陣が効率的なパフォーマンスを発揮できないこと、また、周囲に負傷者が出ていることから、スローダウンしていた。

最近になって立て直しつつあったヒルは、シーズン第2週のニューイングランド・ペイトリオッツ戦ではキャッチ6回でキャッチ平均18.2ヤードをマーク。シーズン第3週にバッファロー・ビルズと対峙した試合では、今季初めてのキャッチングタッチダウンを決めた。ドルフィンズが0勝3敗のスタートを切る中、これまではなかなか走り抜けるスペースを見つけることができなかったものの、現地月曜日の試合では、何度かチャンスを見出していた。

10年のキャリアを通じ、ヒルは信じられないほどの耐久力を見せている。『NFL Research(NFLリサーチ)』によれば、ヒルがドルフィンズのメンバーとして欠場したのは1試合のみであり、キャリアを通じて負傷によって連続で欠場したことは1度しかない。ヒルはカンザスシティ・チーフス時代の2019年に、4試合連続で欠場していた。

今回のケガが確定すれば、それよりもはるかに長い間、戦線を離れることになる。

月曜日に白星を手にしたとはいえ、ヒルが長い間欠場することになれば、プレーオフに到達するためにドルフィンズが抜け出さなければならない穴は、より深いものになるだろう。

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