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バッファローでのビルズ戦で「感情的になるだろう」とペイトリオッツWRディッグス

2025年10月03日(金) 08:55

ニューイングランド・ペイトリオッツのステフォン・ディッグス【AP Photo/Greg M. Cooper】

シーズン第4週、ニューイングランド・ペイトリオッツのワイドレシーバー(WR)ステフォン・ディッグスは2023年シーズン第6週以来となる100ヤード超えを達成。プロボウルに4度選出された経歴を持つディッグスは、プレーオフを含めて24試合連続で100ヤード未満にとどまっていた。

最後に100ヤード以上を記録した試合でディッグスが着ていたのはバッファロー・ビルズのジャージーだった。その後はヒューストン・テキサンズへのトレード、シーズン終了を意味するACL(前十字靭帯/ぜんじゅうじじんたい)断裂、そしてペイトリオッツへの移籍と、長い道のりを歩んできた。ディッグスは現地5日(日)夜にバッファローに戻り、クオーターバック(QB)ジョシュ・アレンや多くの元チームメイトと対戦する。

『Boston.com』によると、ディッグスはバッファローへ戻ることについて「自分にとってはやっぱり、少し胸に来るものがある。あそこでたくさんの時間を過ごしたからな」と語り、こう続けたという。

「スタッフのことも本当によく知っているし、選手たちのこともよく分かっている。今でも付き合いが続いているやつらのプレーを見るのが楽しみだし、ちょっと感情的になるだろう」

「大事なことに集中するつもりだけど、あそこに戻るのは初めてだ。すごい雰囲気になるだろうな。俺は長い間その一部だった。あそこに行く前からそこでプレーしていた。だから、ワクワクしている」

ディッグスは昨年、テキサンズの一員としてビルズと対戦し、キャッチ6回で82ヤードを記録して23対20で勝利したが、その試合はヒューストンで行われた。今回はニューヨーク西部に乗り込む形となる。

ドラフト5巡目指名を受けたディッグスはミネソタ・バイキングスでキャリアを積んだが、真価を発揮したのはビルズでアレンと組んでからだ。4年連続でプロボウルに選出されたディッグスは、2020年シーズンにレシーブ数(127回)とレシーブヤード(1,535ヤード)でキャリアハイを更新すると同時にNFLトップに立った。

バッファローでの最後はあっけないもので、2023年シーズン終盤に存在感を失ったディッグスは最終的にトレードされることになった。

ディッグスはバッファローを離れたことについて「それがビジネスの本質だし、俺にはどうにもできないことだ」と話している。

「オープンになってボールをキャッチするのが俺の仕事。でもほら、内側のことに関しては、もちろん向こうのみんなが恋しい。長い時間を一緒に過ごすと、単なる仕事の関係じゃなくて個人的な関係になるだろ。だから、それがビジネスの本質だって言うときは、そういうことなんだ」

ディッグスはバッファローでの時間は良い思い出だと語ったが、日曜日の試合では地区ライバルを倒し、2勝2敗のペイトリオッツをAFC(アメリカン・フットボール・カンファレンス)東地区で一歩前進させることを目指すことになる。

「ワクワクはするけど、熱くなりすぎないように気をつけないと。1つの試合に過ぎないけど、ディビジョン対決だからより重要になる」とディッグスはコメント。

「それ以外のこと、つまり、俺が前にあそこにいたことについては、もちろん大げさに騒がれるだろうし、自分にとっても大きなことだ。あの街やファン、そして選手たちに対しても、深い敬意と愛情を抱いている」

ニューイングランドで疑問となっているのは、ディッグスがシーズン第4週にそれまでの3週間の合計レシーブヤード(112ヤード)のほぼ倍の数字を残したのは、精彩を欠くカロライナ・パンサーズの守備陣相手だからこそできた例外的な出来事だったのか、それとも調子を取り戻した証拠なのかという点だ。日曜夜のビルズ戦ではその答えが出るかもしれない。ディッグスは2023年シーズン第3週から第6週にかけて4試合連続で達成して以来、連続で100ヤード超えを成し遂げていない。

【RA】