NFLコミッショナーがロス五輪に先立ちプロフラッグフットボールリーグを立ち上げると明言
2025年10月03日(金) 10:20
NFLコミッショナーのロジャー・グッデルが現地2日(木)、リーグが“数年以内に”女子および男子のプロフラッグフットボールリーグを立ち上げることを計画していると明かした。
グッデルがロンドンのスポーツ会議で示したスケジュールでは、両リーグはフラッグフットボールが初めて正式種目となる2028年ロサンゼルスオリンピックに先立って創設される予定となっている。
トゥイッケナム・スタジアムで行われたリーダーズ・イン・スポーツ会議で、グッデルは「われわれは女子プロリーグと男子プロフラッグフットボールリーグの創設に取り組んでいる。これには非常に大きな関心が寄せられており、数年以内に実現できると見込んでいる」と話している。
リーグは男女問わず若いファンを引きつける手段としてフラッグフットボールを優先的に推進してきた。
「需要は確かに存在する。アメリカの大学だけでなく、海外の大学でもフラッグフットボールをプログラムの一部に加えたいという動きが見られる」とグッデルは語った。
「若年層のリーグから高校、大学を経てプロへとつながる構造を整えれば、段階的な育成システムを構築できると思う。これはわれわれが作り出すべき重要な基盤だ」
メキシコシティは、アステカ・スタジアムが2026年ワールドカップに向けた改修工事中だったため、NFLのインターナショナルゲーム開催候補地から外れていた。しかし、現在は再び候補地として名前が挙がっている。
「来年にメキシコシティに戻ることになるし、それを非常に楽しみにしている」とグッデルは述べた。
今シーズン、リーグは過去最多となる7試合を海外で実施しており、そのうち6試合をヨーロッパで行い、ブラジルでも1試合を実施した。
グッデルはインターナショナルゲームの開催数を16試合に増やすというリーグの計画を改めて強調した上で、次の対象地域はアジアになると再び明言した。
リーグは来シーズンにオーストラリアで試合を行うことをすでに発表している。
「グローバル展開を目指すなら、ヨーロッパやアメリカ大陸だけにとどまってはいけない」と語ったグッデルは「他の地域やエリアにも進出する必要があり、来年はオーストラリアに行く予定だ。その後すぐにアジアにも進出することを計画している」と続けた。
リーグ関係者はアジアのどの地域を検討しているかについてコメントを控えている。
フットボールは人々をつなぐ力になり得ると強調したグッデルは、次のようにコメントした。
「われわれはさまざまな問題を目にし、政治やその他の分野で起きていることを目の当たりにしている・・・そして、残念ながら戦争のようなネガティブなこともある。繰り返しになるが、フットボール――そしてスポーツ全般――にはコミュニティ同士をつなぐ力があると思う。それは、われわれがもう少し必要としているポジティブなことだ」
木曜日に行われた同じ会議の後半に、クリーブランド・ブラウンズの共同オーナーであるジミー・ハスラムも同様の考えを示した。
ハスラムは「今日のアメリカは政治的にひどく分断されている」と述べ、「スポーツの素晴らしいところは、誰が誰に投票したかに関係なく、試合を観ている2時間か3時間の間、みんなが自分のチームを応援し、それだけに集中できるところだ」と続けている。
記事提供:『The Associated Press(AP通信)』
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