ベンチスタートのWRアディソンが決勝TDでバイキングスを勝利に導く
2025年10月06日(月) 11:58
チームが最も彼を必要とした瞬間、ジョーダン・アディソンが応えた。
ミネソタ・バイキングスのワイドレシーバー(WR)アディソンは、先週のチームのウオークスルーを欠席した影響で、現地5日(日)に行われたクリーブランド・ブラウンズ戦の第1クオーターをベンチで過ごした。
それでもアディソンは勝負を決めるタッチダウンを決め、ロンドンのトッテナム・ホットスパー・スタジアムで行われたこの試合で、バイキングスを21対17の勝利へと導いた。
「試合に出るチャンスをもらえた時は、必ずチームが信頼できる選手になると本人がチームに伝えていた」とヘッドコーチ(HC)ケビン・オコンネルは話している。
残り25秒の場面で、アディソンはクオーターバック(QB)カーソン・ウェンツからの12ヤードのタッチダウンパスをキャッチ。戦績を3勝2敗としたバイキングスにとって、歴史的な国際遠征での貴重な1勝となった。遠征初戦では、ダブリンでピッツバーグ・スティーラーズに24対21で敗れている。
WRジャスティン・ジェファーソンは「2週間ほどヨーロッパに滞在していて、先週アイルランドで負けていたから、今回は絶対に勝たなければならなかった。0勝2敗で帰国するわけにはいかなかった」と振り返る。
ウェンツは自陣20ヤードから始まった10プレーの決勝ドライブで、9回のパスすべてを成功さている。
この勝利で、バイキングスはロンドン開催の試合で通算5勝0敗となった。
アディソンはレシーブ5回で41ヤードを記録。ジェファーソンはレシーブ7回で123ヤードと存在感を示した。
アディソンは先週、昨年の飲酒運転事件に関連してNFLの個人行動規範違反により科されていた3試合の出場停止処分を終え、復帰したばかりだった。
オコンネルHCは、アディソンのウオークスルー欠席について「われわれの基準には合致していない」と話した。
「ジョーダン・アディソンのことは大好きだし、彼をとても大切に思っている」とオコンネルHC。
「チーム全員が彼を支えている。私の彼への信頼や自信は揺るがない。ただし、われわれには守るべき基準がある」
チームリーダーのジェファーソンも、「J.A.とはしっかり話をした」と明かした。
「成長し、チームの一員としての責任を理解することが大切だ。彼がチームにとって貴重な存在であることを自覚してもらう必要がある」とジェファーソンは言う。
「俺も彼をしっかり導き、気持ちを保てるように支えていくつもりだ」
アディソンは試合後、メディア対応を行わなかった。
一方、オコンネルHCとウェンツは、2週間後の先発QBについての質問には関心を示さなかった。ウェンツは負傷中のJ.J.マッカーシーに代わり、今季3試合連続で先発し、そのうち2試合で勝利している。
「今日の勝利に満足している。これからのバイウイークでチーム全体をできる限り健康な状態に戻したい」とオコンネルHCは述べている。
ウェンツは先のことは考えないようにしているとコメントした。
「先のことより目の前の瞬間を大切にして、楽しむことを意識している。この勝利をしっかり味わい、体を整えて、後は成り行きに任せる」とウェンツは語った。
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