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ブラウニング先発での3連敗を受けてQBの選択肢を検討するベンガルズHCテイラー

2025年10月07日(火) 09:41

シンシナティ・ベンガルズのザック・テイラーとジェイク・ブラウニング【NFL】

シンシナティ・ベンガルズが3連敗を喫したことを受け、現在の先発クオーターバック(QB)に関する疑問が浮上している。

ヘッドコーチ(HC)ザック・テイラーはQBジェイク・ブラウニングに代わる選択肢を検討する可能性を否定しておらず、現地6日(月)には報道陣に対し、シーズン第6週のグリーンベイ・パッカーズ戦に向けて他の候補を評価すると語った。

テイラーHCは「どうなるか見てみよう」と述べ、「人事に関するすべての決定がそうだが、評価する必要がある。ジェイクは試合内容に対して非常に責任感を持っている。私自身も試合の結果に対して責任を負わなければならない。だから日々、前進し続けるつもりだ」と続けている。

成績(パス124回中80回成功、757ヤード、タッチダウン6回に対してインターセプト8回、パサーレーティング70.5)だけですべてを説明ことはできないが、ブラウニングは負傷したジョー・バロウに代わって先発を務めるようになってから苦戦を強いられてきた。ワシントン大学出身で過去にチームで大きな活躍を見せたブラウニングは、ランゲームで脅威となる存在がおらず、どんなQBにも厳しい状況を強いるほど脆弱なオフェンシブラインを抱えたオフェンスを指揮する任務を負っている。ブラウニングはあまりにも頻繁にワイドレシーバー(WR)ジャマール・チェイスやティー・ヒギンズに五分五分のパスを投げるしかない状況に追い込まれ、それもボールをリリースする十分な時間があった場合に限られている。

ベンガルズがブラウニングを先発に据えて成功を収めた2年前の状況とは大違いだ。当時のブラウニングは7試合に先発してチームを4勝3敗に導いている。

ベンガルズファンにとっては悪い知らせだが、他の選択肢もあまり期待できなさそうだ。ベンガルズではブレット・リピンがバックアップとして登録され、ベテランのマイク・ホワイトとペンシルベニア州立大学出身のショーン・クリフォードが練習生として所属している。

この3人の中で最も実績があるのはホワイトだ。ホワイトはニューヨーク・ジェッツでの2シーズンで8試合に出場し、パス成功率62.2%、2,145ヤード、タッチダウン8回、インターセプト12回を記録したが、その後に所属したマイアミ・ドルフィンズとバッファロー・ビルズでは控えに甘んじている。ジェッツファンは2021年と2022年にチームに活気をもたらしたホワイトを懐かしく思い出すかもしれないが、彼が再びチャンスを得るためにアピールできる材料はそれくらいしかない。

リピンはNFLでの5シーズンで11試合に出場し、950パスヤード、タッチダウン4回、インターセプト9回を記録。クリフォードは2023年シーズンを最後にフィールドに立っていない。

そこからはチームの現状がいかに厳しいかがうかがえる。オフェンスがバロウの不在で崩壊する中、ディフェンスがさらにひどい状態で、3連敗を喫したベンガルズ。日曜日に挑んだデトロイト・ライオンズ戦では第4クオーターにオフェンスが活気を取り戻したおかげで最終スコアはまずまずの数字となったが、実質的には28対3でリードを許していた第3クオーター中盤に勝敗がほぼ決まっていた。

シーズン開幕から2連勝を収めた後、ベンガルズは急激に失速しているが、ボルティモア・レイブンズの不振もあって地区優勝を果たす可能性はまだ十分にある状態だ。このチャンスを意識するとともに、連敗によるプレッシャーも感じているテイラーHCは、次の日曜日により良い結果が期待できるのであれば、他の選択肢を検討する意向を示している。

そうした試みが大きな変化をもたらすかどうかに注目だ。

【RA】