決勝TDを許したジャガーズ戦を経て最後までやり切ることに集中するチーフスDTジョーンズ
2025年10月10日(金) 10:24
カンザスシティ・チーフスのメンバーは現地6日(月)夜に熱戦となったジャクソンビル・ジャガーズ戦で勝敗を分けたプレーについて、今週のメディア対応で繰り返し質問を受けている。
ディフェンシブタックル(DT)クリス・ジョーンズは早くその話題から離れたいと考えているようだ。
『Associated Press(AP通信)』によると、ジョーンズは月曜夜に「とにかく最後までやり切らないと。最後までやり切るんだ。何人も選手がいたし、あのプレーを終わらせないといけなかった。彼があれだけタックルをかわせたのはまぐれだ。ディフェンスとして俺たちに責任がある。俺たちが最後までやり切らなきゃいけなかった」と振り返ったという。
クオーターバック(QB)トレバー・ローレンスが決めたタッチダウンは、チームメイトに足を踏まれて倒れた後に立ち上がり、タックルをかわしながら左側から回り込んでゴールラインを飛び越えるという、無計画なプレーだった。その間、ジョーンズは立ち尽くして見ているだけで、まるでローレンスがその混沌とした展開の中でタッチダウンを決める可能性など微塵もないと思っているかのようだった。
ジョーンズはジャガーズに31対28で敗れた後に「彼をしとめたと何度も思った」と話している。
ローレンスがタックルされるとジョーンズが思い込んだのは無理もない。ガード(G)に足を踏まれたローレンスがよろめきながら芝生に倒れ込んだ時点で、そのプレーは失敗に終わる運命にあるように見えたからだ。
しかし、ヘッドコーチ(HC)アンディ・リードが水曜日に語ったように、それを理由に完全に止まることは許されない。
リードHCは「相手が倒れたと思ってはいけない。そんなふうに考えてはいけない。プレーをやり切らないと。彼も分かっている。長年この世界にいるんだ。結局はそういうことだ」と述べている。
勝敗を分けたのはそのタッチダウンだったが、ジャクソンビルでの白熱した攻防戦において、インパクトのあったプレーはそれだけではなかった。ジャガーズのラインバッカー(LB)デビン・ロイドがレッドゾーンでQBパトリック・マホームズが投げたパスを奪い、見事なインターセプトリターンタッチダウンを決めたのもその1つだ。また、ローレンスがWRブライアン・トーマスJr.に完璧なロングパスを通すのを阻止していれば――あるいは、ディフェンシブバック(DB)チャマリ・コナーが第3ダウン残り13ヤードの場面でパスインターフェアの反則を犯していなければ――ジャガーズが得点圏内まで前進するのを防げた可能性もある。
それでも、試合を左右したプレーだったことから、外部からの注目はジョーンズに向けられた。
チーフスのLBニック・ボルトンはローレンスのタッチダウンランについて「たくさんの人があのプレーについてくどくどと話しているけど、自分の視線は向けるべきところに向けておかないと。みんな、とにかく速く動いてプレーを決めようとしているだけ。俺は外野の意見にはあまりこだわっていない。みんなが自分の役割を果たして最善を尽くそうとしている」とコメントしている。
ボルトンは重要な場面で仕事を果たし、ゴールライン上でローレンスのファンブルを誘発した。しかし、ジョーンズについては同じことが言えない。日曜日にデトロイト・ライオンズとのプライムタイムゲームを控える2勝3敗のチーフスは、二度と前回のような状況に陥らないことを願っているだろう。
「俺たちは必ず巻き返す」と月曜夜に強調したジョーンズは「準備期間が短い週だし、すぐに次の試合に向けて切り替えることになる。このチームはきっと立ち直る。自分たちでコントロールできるミスや反則は修正できるはず。反則をなくして規律あるフットボールをすれば、勝利に近づけるはずだ」と続けた。
【RA】