ジャスティン・フィールズの“後退”を認める一方、QB交代はないとジェッツHCグレン
2025年10月14日(火) 14:49
ニューヨーク・ジェッツのクオーターバック(QB)ジャスティン・フィールズは倒され、何度もサックされ、ボールを長く持ちすぎるときもあった。
フィールズとジェッツ攻撃陣にとって、ひどい1日だった。現地12日(日)にロンドンでデンバー・ブロンコスに敗れた試合は、驚くほど――そして、歴史的と言ってもいいほど――悪い1日となっている。
パスでフランチャイズ史上最悪のマイナス10ネットヤードを記録した試合で、ジェッツは0勝6敗に陥った。アーロン・グレンヘッドコーチ(HC)は、チーム史で初めて、6敗によって在任期間をスタートさせたコーチとなっている。それでも、グレンHCにはフィールズを下げるつもりはない。
月曜日、グレンHCは「本当に悪い試合が1試合あったからといって、選手をベンチに下げようという考え方はない。他の試合では、しっかりプレーしていたと思うからだ」と語った。
今季5試合の先発で、フィールズはタッチダウン4回、799パスヤードにとどまっている。ポジティブな要素を挙げれば、インターセプトは喫しておらず、ランでも235ヤードとタッチダウン3回を記録している。
だが、パスゲームにはむらがあり、インターナショナルゲームでは当惑するほど振るわなかった。フィールズはパス17回中9回成功、45ヤード、さらに、パス成功数と同じだけのサックを食らっている。ジェッツ攻撃陣のネットヤードである82ヤードは、チームの歴史上、3番目に悪い数字だった。
「ジャスティンがやったこと、彼がプレーした試合を見れば、彼に悪いところしかなかったとは思っていない」
「5試合の中で、彼は一歩後退した。そのことに異論はまったくない。そういうことがあってはならない。もっと良くならなければならないし、それは分かっている」とグレンHCは話した。
日曜日にクオーターバックの変更を検討するか問われた際、グレンHCは当初はいら立った様子を見せていた。しかし、オフェンスがあれだけの苦戦を見せた以上、それは十分ありえる発想だ。シーズン第3週に、負傷したフィールズに代わって先発したベテランのタイロッド・テイラーが、バックアップの役割を担っている。フィールズの日曜日の苦戦を見てもなお、グレンHCは交代を否定した。
「それは常に問題になると思う。というのも、そういった動きを取り入れれば、クオーターバックはいつでも“うまくいかなかったら下げられるんじゃ?“と思うことになるからだ」と言うグレンHCは「そこには多くのことが関連していると思う」と続けている。
大きな問題の一つは、フィールズが投げる際に長く持ちすぎる傾向がある点だ。ブロンコスの勢いある守備陣を前に、その問題は悪化していた。
フィールズは試合後に「良くなかったし、その筆頭が俺だ。俺がボールを投げなきゃならなかった。彼らのDラインは優秀だった。あっという間にバックフィールドに入ってくるんだ。そういうリズムの中に置かれたら、1、2でそこから抜け出さなきゃならない」とコメント。
グレンHCもそれを承知している一方、オフェンシブラインのプロテクションのまずさや、レシーバーがオープンになれなかったことなど、他の要素もあると指摘している。
「だが、繰り返すが、ジャスティンがボールを出さなきゃならないことは確かだ。ビッグプレーを狙うときであっても、仲間にチャンスを与えなければならない」とグレンHCは述べた。
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