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ミスの責任を取るコマンダースQBダニエルズ、“プレーの細部と決定率”の改善を目指す

2025年10月17日(金) 12:09

ワシントン・コマンダースのジェイデン・ダニエルズ【Aaron M. Sprecher via AP】

ワシントン・コマンダースのクオーターバック(QB)ジェイデン・ダニエルズは悩まされ続けていた膝の故障に関するしつこい質問をようやくかわしたばかりだ。そんな矢先、現地13日(月)夜の試合で痛恨のミスを犯した。

自身のファンブルでシカゴ・ベアーズに逆転勝利のチャンスを与えてしまって以来、ダニエルズは再びメディアから厳しい質問を浴びている。ただし、今回はまったく別の理由によるものだ。彼はミスを受け止め、シーズン第7週での巻き返しでこの話題に終止符を打とうとしている。

「それがクオーターバックの役割だ」と、試合終盤のターンオーバーについてダニエルズは水曜日に語った。

「あれは俺の責任だ。だからこそ、自分が責任を取る」

試合を左右するターンオーバーを除けば、マンデーナイトのダニエルズは好調な結果を残したと言えよう。序盤には見苦しいインターセプトを投げたものの、3本のタッチダウンパスを成功させ、今季初めて本来の姿を取り戻したように見えた。

その姿こそ、10月中旬を過ぎてもコマンダースのファンが期待を寄せている部分だろう。ただし、シーズンが終わる頃に第4クオーターのファンブルが取るに足らない出来事になるかどうかは、自身とチームメイトの今後の戦いにかかっていることを、ダニエルズはよく理解している。

「自分たちは得点を重ねられるチームだと思っている。ただ、プレーの細部や決定率をもっと高めて、立ち上がりでつまずかないようにしなければならない」とダニエルズは話す。

コマンダースがここ6週間で直面してきた課題の一因として、ダニエルズが立ち上がりの悪さを指摘するのも無理はない。チームは直近3試合すべてで前半のうちに2桁点差をつけられている。ダニエルズが出場したのはそのうち直近の試合のみだが、昨季の成功を再現するためにはこの傾向を断ち切る必要があると、チーム全体が理解している。

幸いなことに、コマンダースはシーズン第7週で守備に苦しむダラス・カウボーイズと対戦する。今季第1クオーターで合計36対14と点差をつけられている立ち上がりの不調も、被ヤード、被パスヤード、サードダウン成功率のいずれもリーグ最下位に沈むカウボーイズのディフェンス相手には解消される可能性が高いと多くが見ている。

さらに水曜日には朗報も届いた。大腿四頭筋の負傷で離脱していたエースワイドレシーバー(WR)テリー・マクローリンがこの日、練習に復帰。カウボーイズ戦での出場が期待されている。マクローリン不在の間もダニエルズのオフェンスは機能していたが、このタイミングでの復帰はチームにとって大きな追い風となるだろう。

このリーグで保証されたものなど何ひとつないが、コマンダースには前向きになれる理由がある。クオーターバックがプライムタイムの舞台で本来の調子を取り戻し、次戦では有利なマッチアップが待っているからだ。

あとは、自らの足かせを取り払い、胸を張ってフィニッシュラインを越えるだけだ。

タイトエンド(TE)ザック・アーツは「ここまでのシーズンが浮き沈みの激しい展開になっていることは理解している」と『The Associated Press(AP通信)』に話している。

「チームとして、オフェンスもディフェンスもスペシャルチームも、もっと安定感を高めていかなければならない」

【R】