ジャガーズ戦でTD5回を決め「剣か何かもらえるかな」とラムズQBスタッフォード
2025年10月20日(月) 12:45
ウェンブリー・スタジアムで記録破りのパフォーマンスを見せたロサンゼルス・ラムズのクオーターバック(QB)マシュー・スタッフォードだが、ナイトの称号を授けられることはないだろう。とはいえ、本人はそれでも何らかの報奨があるのではないかと想像を巡らせている。
現地19日(日)にラムズが35対7でジャクソンビル・ジャガーズに勝利した試合で、スタッフォードはタッチダウンパス5回を投じた。
これはNFLのインターナショナルゲームで初めてのことだ。
スタッフォードは笑顔を浮かべながら「剣か何かもらえるかな?」と問う。
残念ながらそんなことはないだろう。しかし、スタッフォードとラムズは5勝2敗という戦績を引っ提げて本拠に戻ることができる。スーパーボウル優勝を果たした2021年以来の好スタートだ。
スタッフォードが以前に5回のタッチダウンパスを決めた試合は、2015年のサンクスギビングゲームで、デトロイト・ライオンズが45対14でフィラデルフィア・イーグルスに勝利している。
この日曜日、スタッフォードはジャガーズ守備陣に対してほとんど手を焼くことなく、ワイドレシーバー(WR)デイバント・アダムスに3回のタッチダウンパスをつないだ。
ここ4試合でタッチダウンパス12回、インターセプト0回をマークしているスタッフォードは、新人レシーバーのコナタ・マンプフィールドと新人タイトエンド(TE)テランス・ファーガソンにもロンドンでタッチダウンパスを通している。
スタッフォードとアダムスはちょうど良いタイミングでつながりを形成したと言える。というのも、プカ・ナクアが足首の負傷で欠場しているのだ。
「1対1でアドバンテージが生かせる場面が何度かあった」と言うアダムスは、ここ数週間でスタッフォードとテキストメッセージをやりとりして“特定のことについて話してきた”と明かしている。
アダムスはインターナショナルゲームで3回のタッチダウンを決めた2人目の選手となった。最初の1人はマーセデス・ルイスであり、2017年にウェンブリー・スタジアムでジャガーズが44対7でレイブンズに勝利した試合で3回のタッチダウンをマークしている。
前半でタッチダウンパスを2回キャッチしたアダムスは、3回目のタッチダウンを1ヤードのジャンプボールで決め、ジャガーズファンに帰宅をうながした。
スタッフォードはパス33回中21回成功、182ヤードを記録。ジャガーズのQBトレバー・ローレンスはパス48回中23回成功、296ヤード、WRトラビス・ハンターへのタッチダウンパス1回という成績で試合を終えた。
2014年にはスタッフォードがライオンズのファルコンズに対する逆転勝利をけん引し、ハーフタイム時点での21対0から、22対21での勝利を達成している。
「最高に楽しい。移動は大変なときもあるけど、いったんここへ来てしまえば、ファンも人々も素晴らしい」と37歳のスタッフォードは語った。
ジャガーズはサック7回を浴び、13回のペナルティで119ヤードを失っている。
ジャガーズのヘッドコーチ(HC)であるリアム・コーエンは「ここに立って選手たちを責めるつもりはない。まずは私に負うところがある。試合が始まったときの様子を見れば、われわれが1週間を過ごすためにここに来て、準備を整え、この雰囲気の中でプレーする構えがあったとは思えないだろう」と話した。
4勝3敗となったジャガーズにとって、唯一のハイライトは二刀流の新人であるハンターがNFLで初めてのタッチダウンを決めたことだ。第4クオーターで、この得点によって28対7になっていた。
プロとして最高の1日を過ごしたハンターは、キャッチ8回、101ヤード、タッチダウン1回を記録している。
土曜日の朝にロンドンに到着したにもかかわらず、ラムズは前半で3回もタッチダウンを決めるというフレッシュさを発揮していた。
マンプフィールドが1回目、アダムスが2回目と3回目のタッチダウンを決め、いずれもポルトガルのサッカースター、クリスティアーノ・ロナウドで有名になった“Siu(シウ)”セレブレーションを披露している。
ルーキーのマンプフィールドにとっては、NFLで初めてのタッチダウン――キャリア通算3回目のキャッチによる――を決めてのセレブレーションだった。
また、ラムズのラインバッカー(LB)バイロン・ヤングは、レギュラーシーズンゲームでの連続サック記録を9試合に伸ばしている。
記事提供:『The Associated Press(AP通信)』
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