ライオンズHCキャンベルがバッカニアーズ戦で218ヤードを稼いだRBギブスを称賛
2025年10月22日(水) 12:27
7週間かかったが、ジャーマイア・ギブスがついに爆発的な活躍を見せた――しかも、そのタイミングは絶妙だった。
デトロイト・ライオンズのスターランニングバック(RB)であるギブスが現地20日(月)にホームでタンパベイ・バッカニアーズを24対9で下した試合で、キャリー17回、136ランヤード、タッチダウンラン2回を記録。さらに、レシーブ3回で82ヤードを稼ぎ、218スクリメージヤードをマークした。
ライオンズのヘッドコーチ(HC)ダン・キャンベルは勝利を収めた後、ギブスのパフォーマンスについて「素晴らしかった。こうなる予感はあった」と報道陣に話している。
「彼は調子を整え、安定感が出てきて、タックルを突破する感覚をつかみ始めていたから、その積み重ねだと感じた。毎週、その瞬間が近づいているように感じていた。今夜はついにその日となり、素晴らしいことをやってのけた。もう後戻りはないだろう」
「彼はこれからもこの調子でいくと思う。オフェンシブラインはセカンドレベルに進む部分でよくやってくれた。もちろん、そこはもっと改善する必要があるが、やるべきことはそれだけだ。彼をセカンドレベルまで運べれば、あとは彼がやってくれる。幸運なことに、うちのオフェンシブラインは穴を開けられるし、レシーバーもブロックしてくれる。つまり、あとは彼次第だ。セーフティとの1対1でね」
クオーターバック(QB)ジャレッド・ゴフが終始落ち着かず、2度のターンオーバーを喫したバッカニアーズ戦では、ギブスの貢献が不可欠だった。すぐに活躍を見せたギブスは、試合開始から2プレー目で30ヤードのキャッチに成功し、ライオンズの先制点を後押しした。第2クオーターにはバッカニアーズのディフェンスを突破して78ヤードのタッチダウンランを決め、チームに14対0のリードをもたらした。
ゴフはギブスの78ヤードのタッチダウンランについて「ああいうロングランは見ていて楽しい」と振り返っている。
「彼が穴を突いて一気に走り抜ける瞬間を、特等席から見ている感じだった。このリーグにどれくらい彼に追いつけるセーフティがいるんだろうね。彼がそこに到達したらもう終わり、止められない。(テネシー)タイタンズが去年決めた70ヤードのランのような感じだった。セーフティを振り切って終わりって感じで、ものすごく似ていた。ああ、かなりすごかった。彼はものすごく速いし見ていて楽しいよ」
結局、その活躍は試合に勝つのに十分なものだった。しかし、ギブスはそこで終わらなかった。小さな隙間を見つけて相手ディフェンスをかわし、倒れ込むようにしてゴールラインを越えて2度目のタッチダウンを決めたのだ。
試合が終わった時点で、ギブスは近年の歴史に名を刻むほどの成績を積み上げていた。218スクリメージヤードは、プロフットボールの殿堂入りを果たした元ワイドレシーバー(WR)カルビン・ジョンソンが2013年に329ヤードを記録して以来、ライオンズの選手としては最多の数字だった。『Next Gen Stats(ネクスト・ジェン・スタッツ)』によると、ギブスはタックル間を9回突破し、125ヤード(期待値+77ヤード)とタッチダウン2回を記録したという。また、従来のキャリアハイを44ヤード上回り、キャッチ後の獲得ヤード(94ヤード)でもキャリアハイを更新したとのこと。
ライオンズファン(そしておそらくギブスに上位指名権を投じたファンタジーフットボールのプレーヤー)の中には、爆発的な活躍を見せるのが遅すぎたように感じている人もいるかもしれない。彼らはギブスが過去2年間で素晴らしいパフォーマンスを見せるのに慣れていたからだ。バッカニアーズ戦を迎えるにあたり、ギブスは2025年シーズンに一度も100ランヤード超えを達成しておらず、110スクリメージヤード以上を記録した試合も1つもなかった。
しかし、試合後にヘッドコーチやクオーターバックが語ったように、ギブスほどの才能を持つ選手が活躍するのは時間の問題だと、彼らは分かっていたようだ。
ゴフは「本当にあと少しのところまで来ていることがいくつかあって、今日はその一部がうまくいくところを目の当たりにした。そうは言っても、あと一歩のところで成功していたかもしれないって思うプレーが他にもいくつかあったんだ。ジャーマイアはよくやってくれたけどね。本当によくやったよ。あの選手をフリーにするのはディフェンスにとって危険だ。マンカバレッジがしたいならすればいい。ラインバッカーはつけときな。あとは幸運を祈るよ」と語った。
バッカニアーズは運に恵まれず、月曜夜の試合でギブス(と驚くほど手強いライオンズのディフェンス)に完膚なきまでに叩きのめされた。ライオンズファンはこの勢いが2025年シーズンの残りの試合でも続くことを願っているだろう。
【RA】