NFLオーナーたちがジャイアンツの10%をコーク家に売却することを承認
2025年10月23日(木) 09:14
NFLコミッショナーのロジャー・グッデルが現地22日(水)、ニューヨーク・ジャイアンツの所有権の10%をジュリア・コークとその家族に売却することをNFLオーナーたちが承認したと発表した。
グッデルがリーグの年次秋季オーナー会議で発表を行った後、ジャイアンツはコーク家が経営支配権のない少数持分を取得したことを明らかにした。チームはこの動きについて“組織の成長をさらに後押しし、地域社会への影響を深め、将来の機会を受け入れるものになる”としている。
マーラ家とティッシュ家は引き続きコントローリングオーナーであり続け、経営陣の構成に変更はないとチームは説明。ジョン・マーラが社長兼CEOであり、スティーブ・ティッシュが執行副社長兼取締役会会長を務める。
1925年の創設時から一族でチームを所有してきたマーラは「ジュリアとその家族が、このフランチャイズがマーラ家とティッシュ家にとっていかに重要かや、私たちがファンやコミュニティと築いてきた関係の大切さを理解していることは話し合いの中ではっきりと分かった。話し合いは実りあるものだった。彼女たちをニューヨーク・ジャイアンツの一員として迎えられることをうれしく思う」と述べている。
『Forbes(フォーブス)』によると、2019年に亡くなったデービッド・コークの妻であるジュリアの純資産は812億ドルだという。ジュリアとその家族は昨年、NBAのブルックリン・ネッツやWNBAのニューヨーク・リバティを所有する『BSE Global(BSEグローバル)』の15%を取得した。
ジャイアンツは今年2月、チームの一部を売却する可能性を探るために『Moelis & Company(モーリス・アンド・カンパニー)』を雇ったと発表。合意は9月初旬に成立したが、リーグの承認が必要だった。
当時、ジャイアンツの取引が評価額100億ドル(約1兆5,211億7,500万円)で成立すると最初に報じたのは『Bloomberg(ブルームバーグ)』だった。それは、2023年にジョシュ・ハリス率いるグループが前オーナーのダン・スナイダーからワシントン・コマンダースを買収した際に支払った、当時の北米プロスポーツの買収額として最高額となる60億5,000万ドル(約9,203億2,298万円)を上回る数字だ。
コークは「私と家族は、ニューヨークに深い歴史を持つ由緒あるフランチャイズであるジャイアンツの一員になることを光栄に思います。マーラ家とティッシュ家を支え、チームのさらなる成功を後押しすることを楽しみにしています。素晴らしい2つの家族とのパートナーシップに感謝しています」と述べている。
事情に詳しい関係者によると、オーナーたちはニューイングランド・ペイトリオッツとサンフランシスコ・49ersの少数持分の売却も承認したとのこと。この人物は水曜日、投票結果が公表されていないことを理由に匿名を条件に『Associated Press(AP通信)』の取材に応じた。
記事提供:『The Associated Press(AP通信)』
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