OTジョーンズの勢いは好きだが「俺は41歳だ」とスティーラーズQBロジャース
2025年10月24日(金) 09:59
オフェンシブタックル(OT)がプロテクションで致命的なミスを犯すと、クオーターバック(QB)が倒されることになる。
シーズン第7週に行われたサーズデーナイトフットボールでは、ピッツバーグ・スティーラーズのOTブロデリック・ジョーンズがプレー終了後にはしゃいでクオーターバック(QB)アーロン・ロジャースを背後から地面に倒す場面があった。この直前、ロジャースはタイトエンド(TE)パット・フリーアムスに68ヤードのタッチダウンパスを通しており、スティーラーズは試合時間残り2分強でシンシナティ・ベンガルズを31対30で上回った。
身長約196cm、体重約141kgと巨漢のレフトタックル(LT)に倒され、体の上に乗られたことに衝撃を受けたのか、ロジャースは怒りをあらわにしてチームメイトを押し退け“どけ!”と叫んだように見えた。さらに悪いことに、スティーラーズは試合終了間際のフィールドゴールでリードを失っている。とはいえ、スターQBはその後、冷静さを取り戻したようだ。
ロジャースは現地22日(水)に「ブロッドはプレーが終わると必ず真っ先に俺を探しに来る」と語り、こう続けた。
「例えば第3ダウンでD.K.(メットカーフ)へのビッグパスが決まったときだって、ハイタッチをしに来た。映像には映ってないけど、ボールを投げた直後にもやって来て、何度も俺を揺さぶってくるんだ。彼には“君のエネルギーは最高だ。君のすべてが大好きだ。でも、俺は41歳だ。あんなふうにタックルするのはやめてくれ”ってメッセージを送っておいた。でも、ブロッドのことは大好きだ。2人で笑い合ったよ。今度はこっちが仕返ししてやるって言っておいた。彼は背後に気をつけておいた方がいいぞ」
ベンガルズに逆転負けしたことでスティーラーズの連勝は途絶えてしまったが、ネットで拡散された、歓喜に満ちあふれたセレブレーションの様子は、ピッツバーグ全体の雰囲気を彷彿とさせるものだった。
ロジャース率いるスティーラーズは4勝2敗で、勝率5割未満の3チームを抑えてAFC(アメリカン・フットボール・カンファレンス)北地区の首位に立っている。ロジャースは本人が語ったように40代だが、ジョーンズらの活躍で34回のドロップバック中わずか6回しかプレッシャーを受けなかったシーズン第7週を含め、直近の4試合中3試合でサックされていない。
「あの夜に俺をタックルしたのはブロデリックだけだから、それ以外はかなりいい感じだ」とロジャースは冗談まじりに語った。
ロジャースがジョーンズにタックルされた場面を捉えた映像はインターネット上で拡散されており、グリーンベイ・パッカーズで長年ロジャースとチームメイトだったデービッド・バクティアリが怒りをあらわにするロジャースを面白がってシェアした投稿が600万回以上閲覧されたのは、ある意味当然の流れだったのかもしれない。
「正直、見れば見るほど面白くなる」
😂😂 It honestly gets funnier the more you watch it. pic.twitter.com/scnA9q8lT4
— David Bakhtiari (@DavidBakhtiari) October 17, 2025
ロジャースは次の試合でより多くの元チームメイトを前にして、巻き返しを図らなければならない。
スティーラーズはサンデーナイトフットボールでパッカーズを迎え撃つ準備を進めている。この試合はパッカーズで4度のAP通信NFL最優秀選手賞とスーパーボウル出場を成し遂げたロジャースにとって、古巣との唯一のレギュラーシーズン対戦となる可能性が高い。また、シーズン第9週にAFCで首位に立つインディアナポリス・コルツとの試合を前に、4勝3敗に陥るのを避けたいスティーラーズにとっても重要な一戦となる。
そのような重要な試合で、18年間所属した古巣を相手にするとなれば、ロジャースは間違いなく、さらに盛り上がるビッグプレーを見せたいと考えるだろう。
ロジャースとジョーンズがそれに合わせてうまくリアクションを調整できるかに注目だ。
【RA】



































