ジェッツ戦後の選手だけのミーティングが“切迫感”を強調しているとベンガルズDCゴールデン
2025年10月28日(火) 15:48
シーズンの流れが良くなったと感じていた矢先、シンシナティ・ベンガルズには災難が襲った。
その災難とは、現地26日(日)に臨んだニューヨーク・ジェッツ戦の第4クオーターで相手に23得点を許したことだ。試合を通して500ヤード以上を許したベンガルズは、最終的に39対38と衝撃的な逆転負けを喫した。
ジェッツ戦でディフェンスが崩壊したことを受けて、ベンガルズでは選手たちだけのミーティングが行われた。
『ESPN』によると、ベンガルズの守備コーディネーター(DC)アル・ゴールデンは月曜日に「どんなことが話されたのかは知らないし、知るべきではないとも思うが、ミーティングが行われたという事実自体に切迫感が表れている気がする。もちろんそうあるべきだと思う。オフェンスやスペシャルチームをまた同じ目に遭わせるわけにはいかないからね」と述べたという。
ベンガルズのディフェンスは試合の後半に何度も突破され、181ランヤードを許してしまった。予想外の逆転負けはホームチームにとって失望と屈辱が入り混じる結果となっている。衝撃的な結果で試合を終えた後、ベンガルズはジェッツの今季初勝利を献上した不運なチームとしてフィールドを後にした。
NFLで唯一、未勝利だったジェッツは、今シーズンを通して苦戦してきたベンガルズのディフェンスを相手に、ついに勝利を挙げた。シーズン第8週の月曜日を迎える時点で、ベンガルズは1試合あたりの被ヤード(407.9ヤード)と被ランヤード(151.9ヤード)で最下位、被パスヤード(256ヤード)では30位に沈んでいた。また、試合平均被得点(31.6点)もリーグで最悪の数字だった。
2025年シーズンを迎えるにあたり、ベンガルズ攻撃陣の力量は周知の事実だった。一方、守備陣には大きな懸念があり、ノートルダム大学で指導していたゴールデンがルー・アナルモの後任として守備コーディネーターに採用され、2024年に穴だらけだった守備陣の立て直しを試みることになった。
ベンガルズでは特にパスラッシュが問題視されていたが、幸いにもディフェンシブエンド(DE)トレイ・ヘンドリックソンが長期にわたる契約交渉を経てチームに復帰した。しかし、どんなに懐疑的な人でも、このユニットがここまでひどい状態になるとは想像できなかっただろう。
ジェッツの試合内容は歴史的に見ても素晴らしく、第4クオーターに挙げた23得点は、2000年シーズン第8週以降で、チーム史上最多となった。
ランニングバック(RB)ブリース・ホールは133ランヤード、タッチダウンラン2回を記録したほか、タイトエンド(TE)メイソン・テイラーに同点につながるタッチダウンパスを通し、その後の勝ち越しのエクストラポイントにつなげる活躍を見せた。ジェッツが最後に第4クオーターに大量得点を挙げた2000年シーズン第8週に、ホールはまだ生まれてすらいなかった。
ベンガルズ守備陣の成績はどのようなNFLチームにとっても深刻な懸念材料となるだろう。ベンガルズにとっては問題を抱えたユニットが依然として機能不全に陥っていることを意味している。ベンガルズは昨シーズン、クオーターバック(QB)ジョー・バロウ率いるオフェンスが相手に食らいつくために得点を重ねたが、ディフェンスのせいでいくつかの勝利を逃していた。
ヘッドコーチ(HC)ザック・テイラーは基礎の徹底を重視する姿勢を強調し、基礎面の改善によって守備の多くの穴を埋められると考えている。一方、ゴールデンDCは勝利の可能性を大きく損なってきた破壊的なプレーに注目していると述べた。
「理由はどうあれ、チームに負担をかける不安定な要素を取り除くことはできない。私が突破口を開き、選手たちに成功への道筋を示さなければならない。それは私の責任だ。そして、そうしたプレーを排除していくのだ。その先には本当に素晴らしいことが待っているからね」とゴールデンDCは話している。
その“素晴らしいこと”はコーナーバック(CB)DJ ターナー二世のプレーに表れている。ターナー二世は日曜日の試合を迎えるにあたり、好調な成績を維持し、注目を浴び続けてきた。新人ラインバッカー(LB)デメトリアス・ナイトJr.も活躍しており、8週間の通算タックル数でチームトップにつけている。過去2シーズン連続でサック17.5回を記録してきたヘンドリックソンは、今季のサック数は今のところ4回にとどまっているが、依然として相手オフェンスの注意を引きつけるチーム最大のパスラッシュの脅威であり続けている。
しかし、そうした貢献は、このユニットが犯してきた数々のミスを補うには不十分だ。今回の失態――残り10分21秒時点で38対24とリードし、攻撃力が低いジェッツを相手に勝利がほぼ確実と思われた試合で敗れた――も、ベンガルズが1年以上にわたって直面してきた現実を考えれば、驚くべきことではない。
とはいえ、ベンガルズがバロウの不在を乗り越え、プレーオフ進出を目指すのであれば、守備陣の問題を解決しなければならないだろう。
ゴールデンDCは「誰かを責めるという話ではない。そういうことではない。大事なのは、どうすればもっとうまくやれるか、私自身は何を改善できるか、そしてどう修正すれば同じ過ちを繰り返さずに済むかだ」と述べている。
【RA】



































