LBティボドーはトレード交渉の対象外だと他チームに通知するジャイアンツ
2025年10月29日(水) 09:10
ニューヨーク・ジャイアンツは現地11月4日(火)のトレード期限が過ぎた後もパスラッシャートリオを維持するつもりだ。
『NFL Network(NFLネットワーク)』のマイク・ガラフォロが現地10月28日(火)に状況を知る人物の話をもとに報じたところによると、ジャイアンツは複数のチームからラインバッカー(LB)ケイヴォン・ティボドーに関する問い合わせを受けているが、かつてドラフト1巡目で指名したティボドーのトレードに関心がないと伝えているという。
ティボドーの契約期間は2026年シーズン末までであり、5年目オプションで受け取る金額は1,475万1,000ドル(約22億3,719万円)となっている。
トレードに関する問い合わせが寄せられているのは、2022年ドラフト全体5位指名を受けたティボドーが長期にわたってジャイアンツに残留しない可能性があるからだ。ジャイアンツは2024年にブライアン・バーンズと契約を結び、2025年にはドラフト全体3位でアブドゥル・カーターを指名した。この3人を長期的に抱え続けるには高いコストがかかるだろう。
『Next Gen Stats(ネクスト・ジェン・スタッツ)』によれば、ティボドーは今シーズンにサック2.5回、クオーターバック(QB)プレッシャー25回を記録しているという。
理論上、ティボドーのトレード価値は現在が最も高く、獲得したチームは2026年にティボドーを比較的低コストで起用できる見込みだ。来年にトレードされる場合、ティボドーは短期的な戦力と見なされる可能性が高い。QBジャクソン・ダートを中心にチームを構築する必要があるジャイアンツにとって、ドラフト指名権が増えるのは悪い話ではないはずだ――ジャイアンツは現時点で2026年ドラフトの指名権を7つ有しているが、3巡目指名権は持っていない。
しかし、残念ながらNFLチームはそのような動き方はしない。ジェネラルマネジャー(GM)ジョー・シェーンやヘッドコーチ(HC)ブライアン・ダボールが職をかけて戦っている以上、すでに疑問符がついている守備陣の戦力を削ぐことはないだろう。ティボドーのような選手を残留させる判断には、NFLでは状況が一気に好転することがあるという点も考慮されている――2025年に6勝2敗の成績を残しているニューイングランド・ペイトリオッツがその最新の例として挙げられる。
他のスポーツのように、将来の計画に入っていない選手を放出するチームがあれば、NFLのトレード期限はもっと盛り上がるだろう。近年はトレードが増えているかもしれないが、大型トレードが行われることはほとんどない。NFLチームはティボドーのようなトレード候補選手を手元に残し、状況が最終的に好転することを期待する傾向にある。
【RA】



































