スティーラーズがペイトリオッツSダガーを獲得、SエリオットをIR登録へ
2025年10月29日(水) 12:34
ニューイングランド・ペイトリオッツが前体制下で獲得された選手を次々と手放している。
『NFL Network(NFLネットワーク)』のトム・ペリセロによると、ペイトリオッツはピッツバーグ・スティーラーズとのトレードで、セーフティ(S)カイル・ダガーと2026年ドラフト7巡目指名権を渡す見返りとして、2026年ドラフト6巡目指名権を獲得するという。
NFLネットワークのイアン・ラポポートは、ペイトリオッツがこの取引の一環として、ダガーの今季の基本給975万ドル(約14億8,150万円)のうち残り540万ドル(約8億2,052万円)の大半を負担するとつけ加えている。ラポポートによれば、残り2年分の契約期間が無効となるため、ダガーは今シーズン終了後にフリーエージェント(FA)になるとのこと。
ダガーのトレードはペイトリオッツが火曜夜に成立させた2つ目の取引となった。ペリセロはその前に、ペイトリオッツが同様の指名権交換を条件に、ディフェンシブエンド(DE)ケイオン・ホワイトをサンフランシスコ・49ersにトレードしたと報じている。
2020年ドラフト2巡目で指名されたダガーがトレーニングキャンプで、就任初年度のマイク・ブラベルHC(ヘッドコーチ)の下でセカンドチームに降格された時点で、最終的な移籍は予見されていたとはいえ、今回の展開は唐突なものだったと言える。
ダガーが2024年4月に4年6,600万ドル(約100億3,022万円)の契約延長にサインしたことは、長期的にペイトリオッツにとどまることを示唆していたが、それは別のコーチ陣の下での話であり、現在はその契約の大半が無効となっている。ペイトリオッツ守備陣は現在、被得点でリーグ内4位につけているが、ダガーはブラベルHCの下で7試合中4試合しか先発しておらず、タックル数も17回にとどまるなど、目立った成績を残せていない。
とはいえ、ダガーはキャリアを通して堅実なパフォーマンスを見せており、81試合に出場してタックル441回、インターセプト9回(うち2回はリターンタッチダウン)、サック3.5回、フォースドファンブル3回を記録している。
ダガーのプレーメイキング能力は、負傷者や守備面の不振に悩まされているスティーラーズがまさに必要としているものだ。
マイク・トムリンHC率いるスティーラーズは4勝3敗でAFC(アメリカン・フットボール・カンファレンス)北地区首位に立っているが、最近は低迷しており、直近2試合では合計68点を相手に許して連敗している。ラポポートによると、Sデション・エリオットはシーズン第9週に敗れたグリーンベイ・パッカーズ戦で膝を伸ばし過ぎて痛め、故障者リザーブ(IR)に登録される予定だという。そのため、ダガーは当面代役として活躍する存在となり、エリオットの復帰後も有力なバックアップとなる見込みだ。
11月4日(火)のトレード期限まであと1週間となる中、スティーラーズは2020年シーズン以来となる地区優勝を目指してチームの強化に動いている。
【RA】



































