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41歳のTEマーセデス・ルイスがキャリア20年目に練習生としてブロンコスと契約へ

2025年10月30日(木) 11:12

マーセデス・ルイス【AP Photo/Kamil Krzaczynski】

現地29日(水)、41歳のタイトエンド(TE)マーセデス・ルイスが練習生としてデンバー・ブロンコスと契約すると、『NFL Network(NFLネットワーク)』のトム・ペリセロ、イアン・ラポポート、マイク・ガラフォロが情報筋の話をもとに報じた。

日曜日に勝利したダラス・カウボーイズ戦でTEネイト・アドキンスが膝を負傷したことから、ブロンコスはブロッキングタイトエンドを必要としていた。そこに、今もTEポジション屈指のブロッカーであるルイスが加わることになった。

2006年ドラフト1巡目でジャクソンビル・ジャガーズから指名されたルイスは、2006年から2017年までの12シーズンをジャガーズで過ごした後、グリーンベイ・パッカーズで5年間(2018年から2022年)プレーし、直近の2シーズンはシカゴ・ベアーズに所属していた。

今季はルイスにとって20シーズン目にあたる。試合に出ることになれば、ピッツバーグ・スティーラーズのクオーターバック(QB)アーロン・ロジャースに次いで2番目に年長の選手となる。今シーズンの試合に出場している40歳以上の選手は、ロジャース、シンシナティ・ベンガルズのQBジョー・フラッコ、バッファロー・ビルズのキッカー(K)マット・プレイター、ニューヨーク・ジェッツのKニック・フォークの4人だけだ。

NFL史上最年長のタイトエンドとして試合に出たのはルイス自身で、昨シーズン第18週にベアーズの一員として、40歳231日でフィールドに立った。これまでに40歳以上で試合に出たタイトエンドはルイスだけであり、2番目に年長だったのは2009年シーズン第17週にシアトル・シーホークスの一員として39歳317日でフィールドに立ったジェフ・ロビンソンだ。

ルイスはキャリア通算でレシーブ437回、5,115ヤード、タッチダウン40回を記録している。

NFLの歴史上、41歳以上でパスをキャッチした選手は、ジェリー・ライス(70回)とトム・ブレイディ(1回、2018年シーズン第10週のテネシー・タイタンズ戦でジュリアン・エデルマンから6ヤードのパスを受けた)の2人だけだ。ルイスが今シーズンにボールをキャッチすれば、ブレイディを抜いてNFL史上2番目に年長の選手となる。ルイスはすでに、NFL史上3番目に年長でパスキャッチを記録した選手となっており、2024年シーズン第6週に40歳147日でボールをキャッチした。

ブロンコス史上、最年長でタッチダウンを決めた選手はジョン・エルウェイであり、38歳217日で出場した第33回スーパーボウルの第4クオーターでタッチダウンランを決めている。

“ビッグドッグ”の愛称で親しまれるルイスの特技はブロッキングだ。身長約198cm、体重約121kgのルイスは、パスプロテクションに優れ、ランプレーでは相手を押しのける力強さを発揮できる。その特性こそ、同じドラフトで指名を受けた選手たちがとっくに引退した後も、ルイスが長く現役を続けられている理由となっている。

2006年ドラフト1巡目で指名されたルイス以外の選手たちは、とうの昔に現役を退いており、全体1位指名を受けたマリオ・ウィリアムスが最後にプレーしたのは2016年だった。レジー・ブッシュも同じで、全体3位で指名されたヴィンス・ヤングが最後にスナップを受けたのは2011年だ。また、ルイスのカリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)時代のチームメイトで、同じくジャガーズから全体60位で指名されたモーリス・ジョーンズ・ドリューは、2014年に現役を終えている。

ルイスはブロンコスのQBボー・ニックスが6才だった2006年にドラフトで指名された。その年、ショーン・ペイトンHC(ヘッドコーチ)はセインツの指揮官として初めてドラフトに臨み、全体2位でブッシュを指名した。

2006年ドラフト2巡目で指名されたデビン・ヘスターはすでに殿堂入りを果たしている。ルイスより5つ後に指名されたデミコ・ライアンズは現役を退き、ヒューストン・テキサンズのヘッドコーチとして3シーズン目を迎えているところだ。

一方のビッグドッグは、今もなお現役を続けている。

【RA】