シーズン第8週の最優秀選手にビルズRBクック、パッカーズQBラブらが選出
2025年10月30日(木) 14:15
リーグは毎週、現地の水曜日に週間最優秀選手を発表する。シーズン第8週の活躍を称えられた選手たちは以下の通り。
AFC(アメリカン・フットボール・カンファレンス)オフェンス部門週間最優秀選手
ジェームズ・クック(RB/バッファロー・ビルズ)
数週間にわたり低調なパフォーマンスが続いていたランニングバック(RB)ジェームズ・クックが、本来の姿を取り戻した。バッファロー・ビルズがカロライナ・パンサーズに40対9で大勝した試合では、キャリー19回で216ヤードを走破し、平均11.4ヤードという驚異的な数字をマーク。いずれもキャリアハイとなった。2本のタッチダウンはどちらもビッグプレーで、64ヤードと21ヤードを駆け抜けて得点。クックの活躍は、チームがバイウイーク前に喫した2連敗を止める原動力となり、さらに兄ダルビン・クックとともに、NFL史上初となる兄弟そろって1試合200ヤード超のラッシングを記録した選手となった。
NFC(ナショナル・フットボール・カンファレンス)オフェンス部門週間最優秀選手
ジョーダン・ラブ(QB/グリーンベイ・パッカーズ)
現地26日(日)夜、グリーンベイ・パッカーズのクオーターバック(QB)ジョーダン・ラブは、ピッツバーグ・スティーラーズを35対25で下す勝利の中で、かつてチームを率いたQBアーロン・ロジャースを上回るパフォーマンスを披露した。そして水曜日には、カンファレンス全体のオフェンス部門週間最優秀選手としてその名を刻んだ。この日のラブは特に後半で圧巻のプレーを見せ、パス37回中29回成功、360ヤード、タッチダウン3回、パサーレーティング134.2という完ぺきに近い内容で締めくくった。過去と現在のパッカーズQB対決を制したラブは、20本連続パス成功というパッカーズQBとして今世紀最長の記録でブレット・ファーブに並び、さらにチームにとってQBバート・スターが司令塔を務めていた時以来となるピッツバーグでの勝利をもたらした。
AFCディフェンス部門週間最優秀選手
ジョーディン・ブルックス(LB/マイアミ・ドルフィンズ)
NFL屈指のタックルマシンが、その名に違わぬ働きを見せた。マイアミ・ドルフィンズがアトランタ・ファルコンズに34対10で快勝した試合で、ラインバッカー(LB)ジョーディン・ブルックスはリーグトップの通算タックル数をさらに伸ばした。現在85回のタックルのうち単独タックルを53回記録しており、この数字は他のどの選手よりも12回多い。日曜日の試合では10回のタックルを積み上げ、さらにタックルフォーロス3回、QBヒット1回、サック1回を記録してチームの番狂わせ勝利を支えた。ブルックスが守備の中央を掌握したことで、ドルフィンズは一見不可能とも思えるミッションを達成。ファルコンズのスターRBビジャン・ロビンソンをわずか48ヤードに抑え込んだ。
NFCディフェンス部門週間最優秀選手
アンソニー・ネルソン(LB/タンパベイ・バッカニアーズ)
ディフェンス陣の活躍により、タンパベイ・バッカニアーズはニューオーリンズ・セインツに23対3で快勝。その中心にいたのがLBアンソニー・ネルソンだった。2019年ドラフト4巡指名のネルソンは、試合が0対0で進む中、セインツのQBスペンサー・ラトラーがロールアウトからパスを放った場面でビッグプレーを見せた。逃げ道を完全に封じたネルソンは、ラトラーのパスを空中ではたき落とし、自らキャッチ。そのままラトラーをなぎ倒してエンドゾーンに駆け込んだ。このプレーはネルソンの1日を象徴する場面であり、サックが公式記録となった1982年以降に同一試合でサック2回以上、ピックシックス、フォースドファンブルを記録したNFL史上4人目の選手となった。
AFCスペシャルチーム部門週間最優秀選手
アイゼア・ウィリアムズ(WR/ニューヨーク・ジェッツ)
39対38という接戦を制した試合で、ニューヨーク・ジェッツがシンシナティ・ベンガルズを下すためには1ヤードたりとも無駄にできなかった。その中でワイドレシーバー(WR)アイゼア・ウィリアムズは、チームにとって貴重なヤードを何度も獲得した。2024年にドラフト外フリーエージェントとして入団したウィリアムズは、故障者が相次ぐジェッツでいくつもの役割を果たした。レシーブでは3回で31ヤードを獲得し、キャリア初のランでも25ヤードを記録。キックオフリターンでは平均26.4ヤード、合計132ヤードを稼ぎ出した。さらに第4クオーター中盤には、自陣42ヤード地点まで運ぶ21ヤードのパントリターンを成功させ、最終的に決勝ドライブにつながる重要なプレーとなった。
NFCスペシャルチーム部門週間最優秀選手
チェイス・マクロフリン(K/タンパベイ・バッカニアーズ)
今季のバッカニアーズはここまで安定したオフェンスを展開してきたが、セインツ戦では思うようにいかない時間帯が続いた。その穴を埋めたのがキッカー(K)チェイス・マクロフリンだった。29歳のベテランは見事にその役割を果たし、50ヤード超のフィールドゴールを3本すべて成功させるパーフェクトなキッキングを披露。後半に唯一のオフェンスタッチダウンを決めた後、3回連続で攻撃ドライブはフィールドゴールで締めくくられた。マクロフリンは55ヤード、52ヤード、54ヤードのキックを成功させ、14対3の僅差を23対3の快勝へと変えた。さらに、エクストラポイント2本も決めている。
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