QBショウの初先発について「考え直すつもりはない」と語るセインツHCムーア
2025年10月31日(金) 10:51
ニューオーリンズ・セインツのヘッドコーチ(HC)ケレン・ムーアが新人クオーターバック(QB)を軸とした路線にチームを導く理由を必要としていた場合、過去2週間でそれを手にしたことになる。
QBスペンサー・ラトラーがターンオーバーを繰り返したことにより、ムーアHCは今週、2025年ドラフト全体40位で指名した新人QBタイラー・ショウを先発に指名した。26歳のショウは現地11月2日(日)に敵地で臨む5勝2敗のロサンゼルス・ラムズとの試合で先発QBデビューを果たす。
ムーアHCは今回の変更は覆らないと見込んでいる。
チーム公式サイトによると、ムーアHCは水曜日に「タイラーが先発だ。考え直すつもりはない。もちろん、目標はタイラーにプレーさせて軌道に乗ることだ」と述べたという。
「スペンサーは自分の役割が控えであることを理解しており、あらゆる方法でタイラーをサポートすることになる。今日はスカウトチームを率いて素晴らしい仕事をし、先発として過ごしていたこれまでと同様に準備を進めていた。私たちにとって良い点は、(クオーターバック陣に)優秀な選手がそろっている上に、素晴らしい対応をしてくれていることだ」
ラトラーはシーズン序盤に好調を見せ、司令塔としての役割をしっかりと果たしていた。今シーズン最初の6試合ではパス成功率68.4%、1,217ヤード、タッチダウン6回に対してインターセプト1回を記録。シーズン第5週にはついに今季初勝利を挙げ、10月を迎えた中で調子を上げつつあるように見えた。
しかし、シーズン第7週と第8週にターンオーバーが増えたことで、ムーアHCは交代の時期が来たと判断。キャリア2年目のラトラーが最後に先発した2試合で合計6回のターンオーバー(インターセプト4回、ファンブルロスト2回)を喫したことを受け、ショウと交代させることを決めた。
ムーアHCは当然ながら、今回の変更を決めたのは、シーズン最初の8週間でショウが成長した結果だと説明している。それも正しいかもしれないが、勝利を意識した上での判断だったことは明らかだ。1勝7敗のセインツには、攻撃権を何度も失う余裕などない。
「スペンサーは本当に素晴らしいパフォーマンスを見せてきた」とムーアHCは語っている。
「いずれにしてもスペンサーはこのリーグで試合に勝てることや、非常に高いレベルでプレーできることを証明してきたと思う。良いプレーをたくさん見せていた。タイラーにとってはエキサイティングな時期になるが、スペンサーも準備はできており、今後も成長を続けるだろう。私たちはこの2人の若手クオーターバックに非常に期待している」
「タイラーは準備ができていると感じた。結局のところ、オフェンス面でより多くの成功を収め、もう少し安定感を高めることが、今回の決定の重要な側面のひとつだと思う。タイラーは準備ができている。このプロセスを通じて十分に準備をしてきた。時には忍耐も必要だが、彼の準備は整っている」
ショウは初めて出場した試合でパス30回中17回を成功させて128ヤード、インターセプト1回を記録。タンパベイ・バッカニアーズに大敗した試合の終盤、ショウはまるで練習風景がテレビ中継されたかのように感じられるほど、次々とパスを放っていた。
ロサンゼルスで先発QBとしてフィールドに立つとき、それはもはや練習ではない。ムーアHCはルイビル大学出身のショウに困難が待ち受けている可能性が高いことを理解しながらも、先発に据える決定を揺るがすつもりはないようだ。
ムーアHCは「行ったり来たりはしない。それ(今季の残り試合ですべてショウが先発すること)が目標だ」と強調している。
「この動きで目標とし、計画していることは、タイラーにプレーさせ、たくさんの成功を収めさせ、進むべき道を歩ませることだ」
ショウは日曜日に初めて先発を務める。計画を示して指示を出すのはムーアHCの仕事だが、あとはショウ自身が対処することになる。
【RA】



































