ニュース

10月の最優秀選手賞はコルツRBテイラー、シーホークスWRスミス・インジグバらが獲得

2025年10月31日(金) 12:50

インディアナポリス・コルツのジョナサン・テイラーとシアトル・シーホークスのジャクソン・スミス・インジグバ【NFL】

AFC(アメリカン・フットボール・カンファレンス)オフェンス部門月間最優秀選手
ジョナサン・テイラー(RB/インディアナポリス・コルツ)

シーズン2カ月目に圧巻のパフォーマンスを見せたインディアナポリス・コルツのランニングバック(RB)ジョナサン・テイラーが、早くもMVP候補に浮上している。いずれも勝利を収めた4試合で、436ランヤードと93レシーブヤードを合わせて合計529スクリメージヤードを記録。ラン9回、レシーブ1回でタッチダウン10回を挙げている。現在、テイラーはランヤード(850ヤード)、ラッシングタッチダウン(12回)、スクリメージヤード(1,056ヤード)、合計タッチダウン(14回)でリーグ首位に立っている。シーズン最初の8試合で850ランヤード以上、合計14回以上のタッチダウンをマークしたのは2005年のショーン・アレクサンダー以来の快挙。アレクサンダーはその年にMVPを受賞しており、テイラーもその道をたどることができるか注目だ。

NFC(ナショナル・フットボール・カンファレンス)オフェンス部門月間最優秀選手
ジャクソン・スミス・インジグバ(WR/シアトル・シーホークス)

シアトル・シーホークスのワイドレシーバー(WR)スミス・インジグバが、10月に驚異的な数字を積み上げた。3試合の出場ながら、レシーブ24回で417ヤード、タッチダウン3回をマーク。いずれの試合でもレシーブ8回以上、レシーブヤード100ヤード以上、タッチダウンキャッチ1回以上を記録している。シーズン第8週終了時点でスミス・インジグバは819レシーブヤードでNFLトップ。これはチーム全体のレシーブヤードの46.3%を占める圧倒的な数字だ。スーパーボウル時代において、シーズン最初の7試合で800レシーブヤード超を記録した24歳以下の選手は、スミス・インジグバとアイザック・ブルースの2人だけ。殿堂級のペースと言えるだろう。

AFCディフェンス部門月間最優秀選手
マーカス・ジョーンズ(CB/ニューイングランド・ペイトリオッツ)

2022年にオールプロのスペシャルチームに選出されたニューイングランド・ペイトリオッツのコーナーバック(CB)マーカス・ジョーンズが、ようやくディフェンスでも評価された。10月の4試合でタックル20回、パスディフェンス8回、タックルフォーロス4回、インターセプト2回、サック1回を記録。ペイトリオッツはその全試合で勝利を収めている。さらに27歳のジョーンズは、今週に3年総額3,600万ドル(約55億4,184万円)の契約延長にも合意。まさに最高の1カ月となった。

NFCディフェンス部門月間最優秀選手
マイカ・パーソンズ(DE/グリーンベイ・パッカーズ)

今年のオフシーズン最大の補強としてグリーンベイ・パッカーズに加入したディフェンシブエンド(DE)マイカ・パーソンズが、その期待に応え続けている。10月のパーソンズは試合の流れを左右する存在となり、3試合でサック4回を記録。そのうち3回はシーズン第7週に勝利したアリゾナ・カーディナルスとの試合で決め、現地26日(日)夜の試合ではピッツバーグ・スティーラーズのクオーターバック(QB)アーロン・ロジャースを仕留めた。『Next Gen Stats(ネクスト・ジェン・スタッツ)』によると、8週終了時点でパーソンズはQBプレッシャー44回でリーグトップにつけているという。パーソンズとDEラシャン・ゲイリーの強力コンビが中心を担うディフェンシブラインの活躍により、5勝1敗1分のパッカーズはNFC首位で11月を迎える。

AFCスペシャルチーム部門月間最優秀選手
ウィル・ラッツ(K/デンバー・ブロンコス)

キャリア10年で3度目の月間最優秀選手に輝いたデンバー・ブロンコスのキッカー(K)ウィル・ラッツ。10月はチームの4勝すべてに貢献し、6本のフィールドゴールと9本のエクストラポイント成功で27得点を挙げた。50ヤード以上のキックも2本成功させ、第6週のニューヨーク・ジェッツ戦と第7週のニューヨーク・ジャイアンツ戦の双方で決勝フィールドゴールを沈めている。ラッツの存在がなければ、ブロンコスの6勝2敗、AFC西地区首位はなかっただろう。

NFCスペシャルチーム部門月間最優秀選手
エディ・ピニエイロ(K/サンフランシスコ・49ers)

サンフランシスコ・49ersのKエディ・ピニエイロが10月に得点を量産した。チームは2勝2敗ながら、ベテランジャーニーマンのピニエイロは10本のフィールドゴール(うち4本は50ヤード超)と6本のエクストラポイントをすべて成功させ、計36得点を挙げた。ベイエリアで迎える初シーズンで、これまでフィールドゴール失敗は一度もない。

オフェンス新人部門月間最優秀選手
ジャクソン・ダート(QB/ニューヨーク・ジャイアンツ)

ドラフト1巡目指名でジャイアンツに入団した新人QBジャクソン・ダートは9月下旬の初先発以降、チームの司令塔としてオフェンスをけん引している。10月の4試合(1勝3敗)で873パスヤード、タッチダウン10回(パス7回、ラン3回)を記録。そのデュアルスレット能力で、第6週のフィラデルフィア・イーグルス戦では番狂わせの勝利を演出し、最終的にブロンコスが歴史的逆転で勝利した第7週の試合でも好プレーを披露した。シーズン5週終了時点でのタッチダウン12回は、すでにジャイアンツのルーキー史上4番目の数字に並ぶ。新星QBのさらなる成長から目が離せない。

ディフェンス新人部門月間最優秀選手
テディー・ブキャナン(LB/ボルティモア・レイブンズ)

4巡目に指名されたカリフォルニア大学出身のルーキーラインバッカー(LB)テディー・ブキャナンが、10月第1週からの3試合で強烈な存在感を放った。タックル30回(1試合平均10回)、タックルフォーロス4回、サック0.5回を記録。シーズン序盤の不振を脱しつつあるレイブンズ守備陣の中心として頭角を現している。

【R】