レイダースが2つのドラフト指名権と引き換えにWRマイヤースをジャガーズにトレード
2025年11月05日(水) 09:44
ラスベガス・レイダースがついにベテランワイドレシーバー(WR)ジャコビ・マイヤースのトレードを容認した。
現地4日(火)、レイダースがドラフト4巡目指名権および6巡目指名権と引き換えに、マイヤースをジャクソンビル・ジャガーズにトレードすると、『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートとトム・ペリセロが状況を知る人物の話をもとに報道。その後、両チームが正式に発表した。
ラポポートによると、ジャガーズは元々保有していたものとミネソタ・バイキングスから獲得したものを合わせて2つの2026年ドラフト4巡目指名権を保持しており、そのうち順位の高い方がレイダースに渡るという。
マイヤースは数カ月前にトレードを要求したものの、チームから拒否されていた。レイダースは先週の時点でもマイヤースを手放す条件として高い代償を求めていたが、結局は契約最終年を迎えているマイヤースを手放すに値する条件が提示されたことで、トレードに踏み切っている。
ジャガーズでは、WRトラビス・ハンターが膝の負傷で少なくとも4週間の離脱を余儀なくされたことで、レシーバーの補強が必要となっていた。キャリア2年目のWRブライアン・トーマスJr.も今シーズンは苦戦しており、肩のケガを抱えているほか、シーズン第9週には足首を痛めて途中退場している。チームが公表している以上に、トーマスJr.の問題が深刻な可能性もありそうだ。
トーマスJr.の状態にかかわらず、ジャガーズは一時的にレシーバーの補強を必要としていた。パーカー・ワシントンはマイヤースを擁するレイダースと対戦したシーズン第9週にレシーブ記録でチームをけん引し、キャッチ8回で90ヤードをマーク。クオーターバック(QB)トレバー・ローレンスが率いるパス攻撃はここ数週間不安定な状態が続いており、とくにタイトエンド(TE)ブレントン・ストレンジが大腿四頭筋のケガで離脱してからはその傾向が顕著となっている。
マイヤースはローレンスにとって、フィールド中央で頼りにできるベテラン選手となるだろう。28歳のマイヤースはスロットで最も力を発揮する選手だ――そのポジションはこれまでハンターが多くのスナップを担い、ストレンジも得意としていた――が、アウトサイドでのプレーにも対応できる柔軟性も備えている。
ジャガーズのWRコーチを務めるエドガー・ベネットはマイヤースとラスベガスで2シーズン(2023年から2024年)を共に過ごしており、その関係性が移籍後の順応を助けるはずだ。
マイヤースは2024年にキャリア初の1,000ヤード超えを達成したものの、今シーズンは攻撃コーディネーター(OC)チップ・ケリー率いるオフェンスでほとんど存在感を示せておらず、7試合に出場してキャッチ33回、352ヤード、タッチダウン0回という数字にとどまっていた。
契約最終年を迎えている選手に対して2つの指名権を差し出すのは驚くべきことだと言えるが、これはリーグ全体でマイヤースへの関心が高いことを示している。ジャガーズのジェネラルマネジャー(GM)ジェームズ・グラッドストーンは多くの下位指名権を手元に残しており、たとえ3日目の指名権を2つ手放しても、10以上の2026年ドラフト指名権が残る見込みだ。その中には3つの3巡目指名権も含まれている。
【RA】



































