足のケガが長引くカーディナルスQBマレーがIR入り
2025年11月06日(木) 09:11
アリゾナ・カーディナルスのヘッドコーチ(HC)ジョナサン・ギャノンが現地5日(水)、足のケガが長期化しているクオーターバック(QB)カイラー・マレーを故障者リザーブ(IR)に登録すると発表した。
今季中に復帰する可能性はあるとギャノンHCはつけ加えたが、IR入りによってマレーは少なくともあと4試合を欠場することになる。
マレーは10月5日に敗れたテネシー・タイタンズ戦を最後にプレーしていない。それを受け、先発を務めているのはベテランバックアップQBジャコビー・ブリセットだ。ブリセットが指揮を執るようになってから、カーディナルスの攻撃力は向上しており、1試合あたりの獲得ヤードは約70ヤード増加し、得点も5点以上多くなっている。
この数週間はマレーの復帰が予想されていたため、地元記者たちはメディア向けに公開された練習でマレーの参加状況を注視していた。注目が集まったのは健康状態だけではない。カーディナルス攻撃陣がマレー不在時に向上したことから、ギャノンHCがそのままブリセットを起用し、健康を取り戻したマレーをベンチに下げるのではないか、そしてマレーのカーディナルスでの立場が危ういのではないかとの見方が広がっていた。
月曜夜にダラス・カウボーイズに勝利し、5連敗という悪循環を断ち切った後、ギャノンHCはマレーが健康を取り戻せば先発に戻ることを改めて強調。報道陣には「ああ、何も変わってない」と語っていた。
翌火曜日、ギャノンHCはシーズン第10週に臨むシアトル・シーホークス戦ではブリセットが先発を務めると発表。マレーが回復に専念する中、試合に向けてチームに“明確さ”をもたらすために発表したとギャノンHCは説明した。
マレーのIR入りは、少なくともシーズン第13週まで回復に時間がかかることを意味している。
『NFL Network(NFLネットワーク)』のトム・ペリセロが火曜日に報じたところによると、マレーの足のケガは十分な回復期間を与えられなければ再発の恐れがあるもので、回復には4週間から8週間を要するという。
その点を踏まえ、カーディナルスはマレーに対して慎重な姿勢を取っている。ブリセットが暫定的な先発として結果を残していることが決断を容易にしたのは間違いない。
1カ月後には、マレーのIR入りが単なる回復のための時間稼ぎだったのか、それともアリゾナでのキャリアが終焉に向かい始めた兆候だったのかが分かるだろう。
【RA】



































