ビル・ベリチックを含む9名のコーチが2026年プロフットボール殿堂のセミファイナリストに
2025年11月06日(木) 10:15
『Visual Edge IT(ビジュアル・エッジIT)』が提供するプロフットボール殿堂の2026年クラスの選考においてコーチ部門のセミファイナリスト9名が選出された。そのうち6名はナショナル・フットボール・リーグ(NFL)でスーパーボウル(あるいはNFLタイトルゲーム)制覇を少なくとも1度経験したことがある元ヘッドコーチ(HC)だ。
コーチ・ブルーリボン委員会のメンバーは、以前に12名まで絞り込んだ候補者リストから今回のセミファイナリストを選出。同委員会は現地11月18日(火)にオンラインで会合を開いて9名のセミファイナリストについて議論し、2026年初頭に新たな殿堂入りメンバーを選出する投票を行う際に選考委員会全体に提示する1名のファイナリストを選出する見込みだ。
コーチ部門のセミファイナリストは、ビル・ベリチック、トム・コフリン、マイク・ホルムグレン、チャック・ノックス、バディ・パーカー、ダン・リーブス、マーティ・ショッテンハイマー、ジョージ・シーファート、マイク・シャナハンの9名だ。
コフリン、ホルムグレン、ノックス、リーブス、ショッテンハイマー、シーファート、シャナハンの7名は昨年の選考過程でもセミファイナリストに残っていた。最終的には、過去に2020年センテニアル(百年祭)クラスでファイナリストに選出されたホルムグレンが、2025年クラスのファイナリストに選ばれた。ホルムグレンと同じく2020年センテニアルクラスのファイナリストに選ばれた経験を持つパーカーは、2024年にファイナリストに選出された。また、リーブスは2020年にファイナリストとなっている。
コーチ部門のセミファイナリスト9名の簡単な経歴は以下の通りだ。
ビル・ベリチック:1975年から2023年までNFLで指導。ヘッドコーチとしてクリーブランド・ブラウンズ(1991年から1995年)およびニューイングランド・ペイトリオッツ(2000年から2023年)を率いた。通算成績は333勝178敗(プレーオフを含む)、スーパーボウル制覇6回。
トム・コフリン:NFLでヘッドコーチを20年間務め、ジャクソンビル・ジャガーズ(1995年から2002年)およびニューヨーク・ジャイアンツ(2004年から2015年)を指導。通算戦績を182勝157敗(プレーオフを含む)とし、ジャイアンツを2度のスーパーボウル制覇に導いた。
マイク・ホルムグレン:1992年から1998年までグリーンベイ・パッカーズ、1999年から2008年までシアトル・シーホークスでヘッドコーチを務めた。パッカーズでスーパーボウルリングを獲得し、シーホークスのヘッドコーチとしてもう1度スーパーボウルに進出。通算成績は174勝122敗(ポストシーズンを含む)。
チャック・ノックス:1973年、1980年、1984年にNFL年間最優秀コーチ賞を受賞。ロサンゼルス・ラムズ、バッファロー・ビルズ、シーホークスのヘッドコーチとして22シーズンにわたって指導し、通算成績は193勝158敗1分(プレーオフを含む)。
バディ・パーカー:シカゴ・カーディナルス(1949年)、デトロイト・ライオンズ(1951年から1956年)、ピッツバーグ・スティーラーズ(1957年から1964年)のヘッドコーチを務めた。ライオンズでNFL制覇を2度達成し、通算成績は107勝76敗9分(プレーオフを含む)。
ダン・リーブス:デンバー・ブロンコス(1981年から1992年)、ジャイアンツ(1993年から1996年)、アトランタ・ファルコンズ(1997年から2003年)のヘッドコーチを務めた。通算成績は201勝174敗2分(ポストシーズンを含む)。
マーティ・ショッテンハイマー:ブラウンズ(1984年から1988年)、カンザスシティ・チーフス(1989年から1998年)、ワシントン・レッドスキンズ(2001年)、サンディエゴ・チャージャーズ(2002年から2006年)のヘッドコーチを務めた。通算成績は205勝139敗1分(ポストシーズンを含む)。
ジョージ・シーファート:サンフランシスコ・49ersのヘッドコーチとして2回のスーパーボウル制覇を達成。49ersおよびカロライナ・パンサーズでの11シーズンで、通算成績は124勝67敗(プレーオフを含む)。
マイク・シャナハン:ロサンゼルス・レイダース(1988年から1989年)、ブロンコス(1995年から2008年)、レッドスキンズ(2010年から2013年)のヘッドコーチを務めた。ブロンコスでスーパーボウルを2度制覇し、通算成績は178勝144敗(プレーオフを含む)。
近代選手部門、シニア部門、貢献者部門でも絞り込みのための投票が行われている。最終的には来年、第60回スーパーボウルに先立って行われる選考委員会の年次総会で20名のファイナリストが発表される予定だ。その内訳は、近代選手部門から15名、シニア部門から3名、コーチ部門から1名、貢献者部門から1名となる。
殿堂入りする人数は年ごとに異なるが、選考プロセスの規定では4名から8名の新メンバーが選出されることになっている。今年の投票は、2019年から殿堂のパートナーである『Ernst & Young LLP(アーンスト・アンド・ヤングLLP/EY)』の監督下で実施される予定だ。EYとの間で合意された手続きには、投票用紙の完全性の確認および殿堂理事会の規定に基づく投票集計が含まれる。
プロフットボール殿堂の2026年殿堂入りメンバーは、2月にサンフランシスコで行われる『NFLオナーズ(NFL Honors)』で発表され、8月にカントンで正式に殿堂入りする。
【RA】



































