WRブラウンを残留させた判断について語るイーグルスGMローズマン
2025年11月06日(木) 13:39
フィラデルフィア・イーグルスはこの2年間、何かと騒動に巻き込まれてきた。そして、ワイドレシーバー(WR)A.J.ブラウンがその騒動の中心に立たされてきたことはしばしばあった。
そうした中で、イーグルスがトレード期限までにブラウンを他チームに移籍させるのではないかという見方が浮上。しかし、現地4日(火)アメリカ東部時間16時を迎えた後も、ブラウンは依然としてイーグルスの一員だった。
火曜日、イーグルスのジェネラルマネジャー(GM)ハウイー・ローズマンはブラウンを残留させた判断について、優勝争いに挑むチームがエリート選手を手放すことはない、と簡潔に説明した。
『ESPN』によると、ローズマンGMはブラウンについて「偉大なチームを目指すなら、偉大な選手をトレードすることは難しい。そして、A.J.ブラウンはまさに偉大な選手だ」と述べたという。
「彼がキャプテンを務めているのには理由がある。彼はこのチームや組織にとって重要な存在で、勝利を求め、チームメイトを大切にしている。私たちのように優勝争いの機会を求めているチームにとって、ああいう選手を手放すことはあり得ない」
ブラウンは2022年に成立した大型トレードでテネシー・タイタンズからイーグルスに移籍して以来、3年連続で1,000ヤード超えを達成するなど、目を見張る成績を残し、イーグルスが常連優勝候補に変貌する上で不可欠な役割を果たしてきた。しかし、イーグルスがチームキャプテンを務めるスターレシーバーのブラウンとの別れを考える年があるとすれば、それは2025年だと言える。ブラウンは今季の試合平均レシーブヤードが過去最低の56.4ヤードにとどまっている上に、自身の役割に対する不満をたびたび表明してきたからだ。
イーグルスが2連勝を収め、6勝2敗となったことで騒動はいくらか落ち着いたが、ブラウンとコーチ陣の間に緊張が走っているとのうわさは消えていない。とはいえ、一流の選手には高額な代償が伴うため、ブラウンを昨季のスーパーボウル王者から引き抜くには相当なオファーが必要だと誰もが理解していた。
最終的に、どのチームもローズマンGMにそのようなオファーを出そうとはしなかった。
NFL屈指の手腕を誇るジェネラルマネジャーとして知られるローズマンGMは、並大抵のオファーには応じるつもりがなかったようだ。また、イーグルスがスーパーボウル連覇を狙う上でブラウンが重要な役割を果たしていることも理解しているローズマンGMは、他のポジションについてはその考えに即した対応を取り、この1週間でラインバッカー(LB)ジェイラン・フィリップスやコーナーバック(CB)のジャイア・アレクサンダー、マイケル・カーター二世をトレードで獲得してきた。
ローズマンGMは明らかに他チームとの取引を恐れておらず、タイトル獲得のチャンスをいつつかむべきかも理解している。
そのチャンスが残されているのは、ブラウンがイーグルスのロースターにいることも一因だ。
ローズマンGMは「彼がうちのチームにいることはとてもラッキだーと感じているし、彼と共にシーズン後半を迎えるのが楽しみだ」と述べた。
【RA】



































