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ジェッツの再編が続く中、ベンチに下げられたと明かすLBクインシー・ウィリアムス

2025年11月06日(木) 14:32

ニューヨーク・ジェッツのクインシー・ウィリアムス【Aaron M. Sprecher via AP】

ニューヨーク・ジェッツが今週に実行した動きは、ディフェンスの柱となる選手を絡めた2つの大型トレードだけにとどまらなかった。

ジェッツはフロントセブンに残っていたリーダーの1人もベンチに下げている。

現地5日(水)、2023年にオールプロのファーストチームに選出された経歴を持つラインバッカー(LB)クインシー・ウィリアムスがベンチに下げられたことを明らかにした。

ウィリアムスは『ESPN』のリッチ・チミニに「コーチたちにパフォーマンスが不十分だと言われた。トレーニングキャンプからずっと不十分だとね」と話している。

その決定に“喜んでいるわけではない”と語ったウィリアムスは、先発の座を取り戻したいと願っているようだ。

ウィリアムスは今季最初の3試合に先発出場したが、9月21日に敗れたタンパベイ・バッカニアーズ戦で肩を負傷し、故障者リザーブ(IR)に登録された。シーズン第8週に勝利したシンシナティ・ベンガルズ戦で先発に復帰したが、ヘッドコーチ(HC)アーロン・グレンはその後のバイウイーク中に先発の変更を決断したようだ。

ウィリアムスのパフォーマンスは、キャリアハイとなるタックル139回、タックルフォーロス15回、パスディフェンス10回、インターセプト1回を記録してオールプロに選出された2023年シーズンをピークに、着実に低下している。

『Pro Football Focus(プロフットボール・フォーカス)』によると、ウィリアムスの現在の総合評価は55.2で、82人のラインバッカーの中で57位につけているという。総合評価68.0で83人中32位だった2024年や、総合評価81.1で83人中10位だった2023年と比べると、明らかに低下している。

今後は、ウィリアムスの負傷後に先発を務めていた新人LBフランシスコ・マウイゴアや、キャリア6年目のミカル・ウォーカーの出番が増えるだろう。

火曜日のトレード期限を前に、ウィリアムスはランニングバック(RB)ブリース・ホールやLBジャーメイン・ジョンソン二世と共に、ジェッツが手放す可能性がある選手だとみなされていた。ジェッツはオールプロ選出経歴を持つコーナーバック(CB)ソース・ガードナーをインディアナポリス・コルツにトレードした後、プロボウルに3度選出された経歴を持ち、クインシーの弟でもあるディフェンシブタックル(DT)クイネン・ウィリアムスをダラス・カウボーイズにトレードした。

トレード期限が過ぎた後、ジェッツ残留が決まったクインシー・ウィリアムスは、弟が他チームに移籍した中で、自身はバックアップ選手になるという新たな現実に直面することになった。

水曜日、ジェッツが期限当日に実施したトレードに自分が含まれる可能性があると思っていたかと質問されたウィリアムスは「分からない」と返答。

「月曜日はセカンドチームで練習したから、何が起きているのかよく分かっていなかった。そういう考えも少しはあったけど、チームには長期的にジェッツの一員でいたいと伝えていた」

2026年にフリーエージェント(FA)になる見込みのウィリアムスは水曜日、弟がカウボーイズに移籍したことを受け止める時間をまだ確保できていないと明かした。

「本当にそれについて考える時間がなかった」と語ったウィリアムスは「自分の問題で手一杯だった。とにかくフィールドに出て、先発の座を取り戻すことに専念していた。すべてを受け止めるための時間は本当になかった。でも、弟とは今朝話したし、彼の方は何の問題もなさそうだった」と続けている。

ジェッツ(1勝7敗)は日曜日のアメリカ東部時間13時【日本時間10日(月)3時】からクリーブランド・ブラウンズ(2勝6敗)を本拠地に迎えて対戦する予定だ。

【RA】