7勝2敗のコルツへの加入を喜ぶCBガードナー、ベルリンでのファルコンズ戦に出場の見込み
2025年11月07日(金) 09:17
コーナーバック(CB)ソース・ガードナーはニューヨーク・ジェッツでのプレーを楽しんでいた。
そして、新天地であるインディアナポリス・コルツでも同じくらい満足しているようだ。
2度のオールプロ選出経歴を持つガードナーは、かつてドラフト指名を受けたジェッツからAFC(アメリカン・フットボール・カンファレンス)南地区で首位に立つコルツへ、大型トレードを経て移籍。その2日後、ガードナーは現地6日(木)に初めてこのトレードについて公の場で発言した。また、ガードナーは脳しんとうプロトコルをクリアしたため、日曜日にベルリンで行われるアトランタ・ファルコンズ戦でコルツデビューを果たす道が開かれている。
ガードナーはNFLで最も低調なチームの1つからトップクラスのチームへ移ったことについて誰よりも驚いていた。
「正直に言うと、頭の中で整理する時間も全然なかった」と語ったガードナーはこう続けている。
「とにかく素晴らしい環境に身を置けるってことは分かっていた。真っ先に思ったのは、友達のアレク(コルツのワイドレシーバー/WRアレク・ピアース)とまた一緒にやれるってこと。今、チームは勝っているから、自分は何を足せるかなって思った。そうは言っても、考える時間は全然なかった。それも仕方のないことだ」
ジェッツの一連の動きは、多くの人々を驚かせた。低迷するジェッツはガードナーに加え、ディフェンシブタックル(DT)クイネン・ウィリアムスをダラス・カウボーイズにトレード。さらに、ウィリアムスの兄であり、2023年にオールプロに選出された経歴を持つラインバッカー(LB)クインシー・ウィリアムスは、トレード期限前に移籍がうわさされていたが、水曜日に先発の座を失ったことを明らかにしている。
一方、ジェッツのランニングバック(RB)ブリース・ホールはトレードを要求したという報道を否定。ガードナーも、取引が成立する前にチームの首脳陣とトレードについて話し合ったことはないと明言している。
それでも、ガードナーは7月に4年1億2,000万ドル(約183億6,570万円)の契約延長を実現させてくれたジェッツについて、悪く言うことは一切なかった。
「ニューヨークで過ごした時間は本当に楽しかった」とガードナーは振り返っている。
「ドラフトで自分を指名してくれた人たち、契約延長のときに関わってくれた人たち、そしていろんなことを一緒に乗り越えたチームメイトたちに、心から感謝を伝えたい」
コルツはリーグ屈指のコーナーバックを獲得するために、ワイドレシーバー(WR)アドナイ・ミッチェルと2つのドラフト1巡目指名権を手放した。ガードナーはニューヨークでの最初の2シーズンでいずれもプロボウルに選出されたが、昨季から今季にかけてはやや調子を落としている。それでも、異なるディフェンスで新たなスタートを切ることで、オールプロ級のパフォーマンスを取り戻せるかもしれない。
ガードナーが新しいチームメイトやコーチたちに印象を与えるのに、さほど時間はかからなかったようだ。
コルツのディフェンシブバック(DB)コーチであるジェローム・ヘンダーソンは「彼はもうすっかりチームの一員だ。まるで1年前からここにいたみたいだ。ウオークスルーでのコミュニケーションの取り方や、フィールド上での周囲とのやり取りを見ると、すでにチームに溶け込み、なじんでいるような感じがする」と述べた。
ガードナーもコルツでプレーできることを心から喜んでいる。
ガードナーは、来年のドラフト全体1位指名権を獲得する候補となっているジェッツ(1勝7敗)から、5年ぶりのプレーオフ進出が有望視されているコルツ(7勝2敗)に移った。なお、ガードナーはこれまでプレーオフ出場を一度も経験していない。
コルツは2022年ドラフト全体4位指名を受けたガードナーがチーム最大の弱点であるパスディフェンス(リーグ下位4分の1に位置)を改善してくれることを期待している。
ジェネラルマネジャー(GM)クリス・バラードはプロボウル選出経歴を持つCBシャーバリウス・ウォードとセーフティ(S)カムリン・バイナムという2人のフリーエージェント(FA)選手に多額の投資を行い、より良い結果が生まれることを期待していた。しかし、負傷者が続出したことで、コルツのセカンダリーは壊滅的な状態となっている。
コルツでは、2人の有望な新人選手がトレーニングキャンプ中にシーズン絶望のケガに見舞われただけでなく、ジェイロン・ジョーンズもシーズン初戦で負傷し、故障者リザーブ(IR)入りした。また、プロボウル選出経歴を持つケニー・ムーアもアキレス腱(けん)の負傷で一部の試合を欠場(現在は復帰している)。キャリアで2度インターセプト数でリーグトップに立ったことがあるザビエン・ハワードは、復帰を試みるも4試合を経て引退することになった。さらに、脳しんとうを発症したウォードは現在も故障者リザーブに登録されている状態だ。
ウォードが復帰すれば、コルツのトップ3コーナーバックはいずれもプロボウル選出経歴を持つことになる。
「すでに素晴らしいメンバーがそろっていて、それがこのチームをさらに特別なものにしている」と語ったガードナーは「オフェンスもディフェンスも圧倒的だ。このチームが築き上げてきた特別なものの一部になれたことに、ただただ感謝している。フィールドの内外で大きく貢献するつもりだ」と続けた。
記事提供:『The Associated Press(AP通信)』
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