接戦を制して5勝3敗のベアーズ、今年は「雰囲気が違う」と語るQBウィリアムズ
2025年11月07日(金) 10:21
2025年のシカゴ・ベアーズは、以前であれば負けていたような試合で勝利をつかんでいる。
ヘッドコーチ(HC)ベン・ジョンソン率いるチームはシーズン前半に接戦を3回制し、現在の戦績は5勝3敗だ。その結果、どのような状況でも乗り越えられるという自信がベアーズのメンバーに芽生えている。
『ESPN』によると、クオーターバック(QB)ケイレブ・ウィリアムズは現地5日(水)に「今年はこれまでとは違う年で、雰囲気もまったく違う」と語ったという。
「いくつかの試合では良い仕事ができたと思う。去年は接戦でうまくやれなかったと言えるけど、今年はそういう試合を勝ち抜いてきた。今後はチーム全体で全力を発揮する必要がある。3つのフェーズがすべて力を発揮し、得点を重ねる一方で、相手の得点を最小限に抑えられるようにならないといけない」
ベアーズはシーズン第4週、試合終了間際のフィールドゴールをブロックし、ラスベガス・レイダースに1点差で勝利。シーズン第6週には、試合終了間際にフィールドゴールを決め、ワシントン・コマンダースを1点差で下した。さらに、シーズン第9週には、試合終盤に逆転を許したものの、直後に点を取り返して5点差でシンシナティ・ベンガルズに勝利した。
そうした試合で勝つことでロッカールームに生まれた前向きな雰囲気を軽視してはならない。
ジョンソンHCは「昔は負ける道にばかり進んでしまっていたが、今は勝つ道を見つけられている」と述べ、こう続けた。
「つまり、選手たちはかつての流れを断ち切ろうとしているんだ。それを実現できた今、闘争本能をさらに磨き続ける必要がある。その部分はこれからもっと良くなっていくだろう。だが、本当に良いチームになったと思う」
「うちのロッカールームの良い点はいくらでも挙げられる。規律面やそういう部分にまったく問題がない。みんなただフィールドに出てプレーし、勝ち、チームメイトのために戦いたいと思っている。普通なら何人か問題児がいるものだが、うちにはいない。とても結束力の強いロッカールームだ」
ウィリアムズはシーズンを通して注目を浴びている。時には、2024年ドラフト全体1位指名を受けたゆえんである強肩とポケット外でのプレーメイク能力を見せる一方で、ポケット内では依然として落ち着きを欠き、第2の選択肢への切り替えが遅く、想定より多くの投球ミスを犯す場面もある。
ジョンソンHCにとって重要なのは、キャリア2年目のウィリアムズが週ごとに成長を見せていることだ。
「彼は毎週成長していると思う」とジョンソンHCは話している。
「浮き沈みがあるし、週によって調子の良し悪しはあるが、それは分かっていたことだ。でも、シーズン序盤と比べて彼のプロセスはずっと良い状態にある。毎週が順風満帆というわけではないが、新しいシステムが導入された年なら当然のことだ。つまり、彼は学び続け、それに多くの時間を費やしている。その姿勢には心から満足している。周りには彼を支えるのに適したメンバーがそろっているし、シーズン後半にはさらに飛躍する姿が見られると思う」
ウィリアムズが飛躍を遂げ、ベアーズが接戦を制する術を見出し続ければ、たとえシーズン終盤に厳しい対戦相手が待ち受けていたとしても、ジョンソンHC率いるチームは侮れない存在となるだろう。
【RA】



































