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ジェッツが1試合で複数種のスペシャルチームタッチダウンをマーク、チーム初の記録

2025年11月10日(月) 13:13

ニューヨーク・ジェッツのロゴ【Perry Knotts via AP】

ニューヨーク・ジェッツは時間を無駄にすることなく、スペシャルチームからスペシャルなパフォーマンスを引き出している。

現地9日(日)、ランニングバック(RB)キーン・ヌワングウーが第1クオーターでキックオフを99ヤードリターンしてタッチダウン。その36秒後には、ワイドレシーバー(WR)アイザイア・ウィリアムズがパントを74ヤード返して得点を挙げている。ジェッツは27対20でクリーブランド・ブラウンズに勝利した。

ジェッツが単独の試合でキックオフリターンとパントリターンによるタッチダウンを決めるのは、チーム史上初めてのことだ。

ウィリアムズは「本当にあれが試合や流れを変えたと思う。彼が得点した後、サイドラインにいた全員が弾けていた。俺もそうさ」と振り返った。

ジェッツは以前、1試合でキックオフリターンタッチダウンを2回決めたことがある。それとは別に、パントリターンからのタッチダウンを2回マークした試合もあった。しかし、1試合で1つずつを決めたことはない。

日曜日には、両方が第1クオーターで実現した。これにより、ジェッツは14対7でリードしている。

クオーターバック(QB)ジャスティン・フィールズは満面の笑顔で「サイドラインにいて、“もう仕事しなくていいじゃん!”って感じだったよ」とコメント。

「スペシャルチームは本当に彼らの仕事を完遂した。彼らを誇りに思うし、ついに俺たちもやったね」

ヌワングウーは試合後に「正直な話、接触されなかったから、これはみんなのおかげ」と『SNY』に語っている。

「バックサイドが空いたから、ただ自分の速さを信じ、ブロックを信じた。チームと一緒に祝えるのが最高だし、スペシャルチームにエネルギーが満ちた」

続いてクリーブランドをスリー・アンド・アウトに追い込んだジェッツ。スペシャルチームコーディネーターのクリス・バンジョーはウィリアムズを傍らに呼んだ。

2週間前にAFC(アメリカン・フットボール・カンファレンス)のスペシャルチーム部門最優秀選手に選ばれたウィリアムズは「バンジョーコーチが“今度はお前の番だ”って言ってきたんだ。それが俺たちにより多くの自信を与えてくれたと思う。よし、行けるぞって具合に。スペシャルになろうぜってね」と話している。

今季序盤にいくつかのミスを犯してジェッツからカットされ、最近になって再契約していたウィリアムズは「人生で初めてのリターンタッチダウン。胸がいっぱいだった」とつけ加えた。

ヌワングウーも波乱のシーズンを送っており、前戦は脳しんとうの影響で欠場。その以前にも、シーズン第1週に負ったハムストリングのケガによって4試合に欠場していた。

ヌワングウーにとって、今回はキャリア最長タイのリターンタッチダウンだった。昨年12月に行われたシアトル・シーホークス戦でも、ジェッツの一員として99ヤードのリターンタッチダウンを決めている。ミネソタ大学出身で、2021年ドラフト4巡目でリーグ入りしたヌワングウーは、これまでにキックオフリターンタッチダウンを5回マーク。同じ期間においては、NFLで最多の記録になる。

前回、NFLのチームが同一の試合でキックオフリターンとパントリターンによる得点を挙げたのは、2017年10月にシカゴ・ベアーズと対戦したボルティモア・レイブンズだった。第1クオーターでその両方を達成したチームだと、直近では2007年のチャージャーズになる。

「スペシャルチームにかかっている一番大きなものは、リターンゲームで爆発的でいなければならないってこと。俺とケーンは、自分の問題としてそれに挑戦したんだ」とウィリアムズは語った。

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