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RBヘンダーソンが1試合で3TDを記録したペイトリオッツ史上2人目の新人選手に

2025年11月15日(土) 10:36

ニューイングランド・ペイトリオッツのトレヴェヨン・ヘンダーソンとロブ・グロンコウスキー【NFL】

ランニングバック(RB)トレヴェヨン・ヘンダーソンが2025年NFLドラフトの2日目にニューイングランド・ペイトリオッツから指名されると、大きな喜びと期待が広がった。

オハイオ州立大学での最終シーズンに全米制覇を経験したヘンダーソンは、プレシーズン初戦で100ヤードのキックオフリターンタッチダウンを決め、さらに期待と注目を集めた。

しかし、ヘンダーソンはレギュラーシーズン前半の8週間で、出場機会も結果を出す機会もなかなか得られず、あまり目立たない存在だった。

ここ2週間でその状況は一変している。現地13日(木)に27対14でニューヨーク・ジェッツに勝利した試合で、ヘンダーソンは合計3回のタッチダウンを記録し、ペイトリオッツの8連勝に貢献。

ペイトリオッツのクオーターバック(QB)ドレイク・メイはジェッツ戦で合計93ヤードを稼いだヘンダーソンについて「彼にとっては飛躍を遂げる重要な瞬間になったと思う。これだけの出場機会を得て、継続的にプレーできたことは、彼にとって素晴らしいことだった。彼は偉大な選手になることを望んでいる」と語っている。

ヘンダーソンは実際に偉大なことを成し遂げ、木曜日に1試合で3回のタッチダウンを記録したチーム史上2人目の新人選手となった。以前にこれを成し遂げたロブ・グロンコウスキーは、ペイトリオッツの一員として引退するために1日契約を結んだ数日後に行われたこの試合に姿を現していた。

過去5日間で行われた2試合で、ヘンダーソンは5回のタッチダウンを記録。それ以前の9試合で決めたタッチダウンはわずか1回だった。

直近の2試合における自身の成長について「それは旅のようなものだと思う」とヘンダーソンは話している。

「NFLでは浮き沈みがつきものだ。一番大事なのは、週ごとの準備だ。そして、与えられた機会を最大限に活用し、選手として成長するために努力し続けることだ」

ヘンダーソンは第2クオーターに2ドライブ連続で7ヤードのタッチダウンランを決めた。1回目は、ジェッツのタックルを次々と突破した後、チームメイトの後押しを受けながらゴールラインを超えた。また、第3クオーターにはメイから6ヤードのパスを受け、この試合で3回目にして最後のタッチダウンに成功している。

ジェッツ戦でシーズン最多となる19回のキャリーを記録したヘンダーソンは、厳しい状況でも着実に前進し、合計62ランヤードを稼いだ。さらに、5回のレシーブで31ヤードも獲得している。

ペイトリオッツのタイトエンド(TE)ハンター・ヘンリーは「彼は毎日一貫して取り組んできたと思う。みんなが期待するような結果を出せなかった時期もね」とコメント。

「でも、それは時間がかかることでもある。彼にとっては新しいオフェンスだし、新しい要素がたくさんある。プロテクションの面も、ランプレーに関しても新しいスキームだ。オハイオ州立大学では何年も同じスキームでプレーし、それに慣れていた。若い新人選手だから、毎週多くのことを学んでいる最中だ。でも、明らかに彼はチームのために素晴らしいプレーを見せてくれている」

ここ最近のヘンダーソンの幸運は、チームメイトのラモンドレ・スティーブンソンの不運と重なっており、スティーブンソンはつま先の負傷で直近3試合を欠場している。

現状を踏まえると、スティーブンソンの復帰後にヘンダーソンの役割を減らすのは不可解だと言えよう。

シーズン開幕前に大きな期待を集めていた新人スター選手が、ついにその実力を発揮し始めたのだ。

オフェンスを学び続ける中、出場機会とタッチ数が増えていった結果、ヘンダーソンはわずか2試合で大きな成果をあげることができた。一方、ペイトリオッツは6試合を残した状態で、2021年以来となる勝ち越しシーズンを確定させている。

「俺は常に自分のプレーのさまざまな面を磨こうとしている」と語ったヘンダーソンはこう続けた。

「ボールを持って走るときも、ブロックするときも、バックフィールドからルートを走るときも、どんなときでもな。それに、他の選手、リーグ中の他のランニングバックたちのプレーも常に研究している。彼らのプレーから学びを得るためにね。つまり、俺は常に学び、選手として成長しようとしている」

2025年ドラフト全体38位指名を受けたヘンダーソンは、ペイトリオッツとともに着実に成長し、力強い走りを見せている。

【RA】