2026年シーズンもトラビス・ハンターを二刀流選手として起用する方針のジャガーズ
2025年11月17日(月) 12:42
トラビス・ハンターが膝の手術を受けたことで、ジャクソンビル・ジャガーズは今季の残り試合で前代未聞の二刀流を失うことになった。
ただ、この離脱は、二刀流としてハンターが今後どう扱われるのかという新たな疑問の始まりにすぎない。
関係者によれば、ジャガーズは今後もハンターをトップワイドレシーバー(WR)兼マッチアップコーナーバック(CB)として起用し続ける方針だという。
実際、10月30日の練習中に非接触のケガを負う前、ハンターは出場機会を減らすどころか、むしろ増やす方向で調整が進んでいた。
ハンターは10月19日にロンドンで行われたシーズン第7週のロサンゼルス・ラムズ戦で、攻守両面で存在感を示した。22歳のハンターは、スターWRデイバント・アダムスを相手に好守を連発しつつ、レシーブ8回で101ヤードといずれも自己最多を更新し、キャリア初のタッチダウンも挙げている。レッドゾーンでの対応や特定のワイドレシーバーのマークなど、守備での明確なタスクはさらに増える予定だった。また、ルートランでオープンになる頻度からも、WRブライアン・トーマスJr.と並ぶトップレシーバーとしてターゲット数も増加する見込みだった。
膝を負傷して今季絶望となった後、ジャガーズのヘッドコーチ(HC)リアム・コーエンは、2026年の1巡指名権を含む複数のドラフト指名権を投じて全体2位で獲得したハンターの今後の起用方針について、具体的な言及を避けた。今の焦点は現地16日(日)のロサンゼルス・チャージャーズ戦だけだと話していた。
「そうした議論は時期尚早だ」とコーエンHCは現地12日(水)に語っている。
「他の選手と同じように、シーズン終了後に評価を行い、うまくできた点と改善すべき点を伝えるつもりだ。今はチャージャーズ戦に集中している」
ハンターは今季、フルタイムのレシーバー兼パートタイムのコーナーバックとして、オフェンスで323回、ディフェンスで158回のスナップに出場した。この比率自体は大きく変わらない可能性があったが、ジャガーズはハンターの起用をさらに増やす計画を進めていた。ハンターが爆発的なブレイクを迎える直前だとチームは感じていた。
しかしその後、ハンターは練習中に膝を負傷。当初は軽傷とみられ、数週間で復帰できる可能性もあった。ところが、関節鏡手術を行うために腫れが引くのを待つ必要があり、手術の結果、回復には6カ月を要する単独のLCL(外側側副靭帯/がいそくそくふくじんたい)断裂だということが判明した。
ハンターの膝の負傷は比較的まれだが、カンザスシティ・チーフスのWRラシー・ライスも昨季に同じケガを負いながらも、今季は3試合でレシーブ20回、215ヤード、タッチダウン4回と、後遺症を感じさせないパフォーマンスを見せている。
ハンターも同様に、問題なく復帰できるとみられている。
ハンターはジャクソンビルでリハビリを行う予定で、これにより、ダラスでダン・クーパー医師とともに手術を執刀したチームドクターのケビン・カプラン医師のそばでケアを受けることができる。
ハンターの将来的な起用についてコーエンHCは、チームがどのポジションで最も必要としているかを見極める必要があると話している。ルーキーイヤーは学びの連続だったという。
「彼の気質、人間性、競争心、アスリートとしての能力には大きな自信を持っている」とコーエンHCは語った。
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