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ジェッツがQBフィールズを下げ、レイブンズ戦ではQBテイラーを先発起用

2025年11月18日(火) 08:46

ニューヨーク・ジェッツのジャスティン・フィールズとアーロン・グレンとタイロッド・テイラー【NFL】

ニューヨーク・ジェッツがシーズン第12週にクオーターバック(QB)を変更することになった。

現地17日(月)、ニューヨーク・ジェッツが日曜日に敵地で臨むボルティモア・レイブンズ戦ではジャスティン・フィールズではなくタイロッド・テイラーを先発に起用する見込みだと『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートとトム・ペリセロが報じた。

この決定は、ヘッドコーチ(HC)アーロン・グレンが先週木曜夜にニューイングランド・ペイトリオッツに敗れた後に“すべてを見直す”と発言したことを受けて下されたものだ。

今オフシーズンに2年4,000万ドル(約62億0,894万円)の契約を結んだフィールズは、先発した9試合で2勝7敗という成績に終わったことから、ベンチに下げられることとなった。パス攻撃で苦戦していたことを考えれば、この降格はさほど驚くべきことではなく、フィールズはシーズン第7週に敗れたカロライナ・パンサーズ戦でも途中でテイラーと交代させられていた。

テイラーが膝のケガを抱えていたことから、フィールズをベンチに下げる決定が遅れた可能性はある。シーズン第7週を終えた時点でジェッツは未勝利であり、グレンHCはフィールズの起用について明言を避けていた。しかし、テイラーがシーズン第8週の試合から除外されたことを受けて先発を務めたフィールズは、シンシナティ・ベンガルズを39対38で下し、チームにシーズン初勝利をもたらした。バイウイーク後も先発を務めたフィールズは、ホームでのクリーブランド・ブラウンズ戦で再びチームを勝利に導いた。

先週にペイトリオッツに27対14で敗れた試合で、フィールズはパス26回中15回を成功させて116ヤード、タッチダウン1回をマーク。この試合では、フィールズが司令塔を務める際に課題となってきたオフェンス面の問題が再び浮き彫りになった。フィールズは今季、1,259ヤード、タッチダウン7回に対してインターセプト1回という数字を残しているが、チームの試合平均パスヤードは139.9ヤードで、NFL最下位となっている。

シーズン第3週のタンパベイ・バッカニアーズ戦で、負傷したフィールズに代わって先発したテイラーは、その試合で2回のタッチダウンパスを記録した。なお、フィールズが今季に先発した9試合で2回のタッチダウンパスを決めた試合は1回しかない。36歳のベテラン選手であるテイラーはこれまで出場した3試合(うち先発1試合)で379ヤード、タッチダウン3回、インターセプト3回という成績を残している。

日曜日に対決するレイブンズは、ここのところ素晴らしい守備を見せて勢いに乗っているため、テイラーは厳しい戦いを強いられるだろう。膝のケガで故障者リザーブ(IR)入りしているスターワイドレシーバー(WR)ギャレット・ウィルソンは出場しない見込みだ。

グレンHCの就任初年度にまたしても厳しいシーズンを過ごしているジェッツ(2勝8敗)は、先発QBの座をテイラーに託すことになった。

【RA】