左手首を負傷も手術は不要でベアーズ戦出場を目指すスティーラーズQBロジャース
2025年11月19日(水) 09:47
ピッツバーグ・スティーラーズのクオーターバック(QB)アーロン・ロジャースは左手首を負傷して詳しい検査を受けた後、良い報告を受けている。
現地18日(火)、ロジャースが手首の骨折を修復する手術を受ける必要はないと『NFL Network(NFLネットワーク)』のトム・ペリセロとイアン・ラポポートが報じた。ペリセロとラポポートによると、ロジャースは現在、日曜日に行われるシカゴ・ベアーズ戦への出場を目指しているという。
その直後、ヘッドコーチ(HC)マイク・トムリンは手術が必要ないことを正式に発表したものの、41歳のロジャースがシーズン第12週に出場できるかどうかについては、日毎に様子を見て判断する必要があると述べた。
トムリンHCは火曜日に臨んだ記者会見で「手首を支えて固定し、本人の快適さと安全を確保することが本当に大切だ。そのうえで、どれほど機能的に動けるかが重要になる」と話している。
「つまり、現時点で答えは出ていないが、週を通して調整する中で明確になるだろう。彼の経験は大いに役立つと思う。彼は試合に備えるのに多くのフィジカルトレーニングを必要としないタイプであり、その特性も役に立つと思う」
ロジャースは日曜日に勝利したシンシナティ・ベンガルズ戦の前半に負傷。退場前にはパス15回中9回成功で116ヤード、タッチダウン1回と効率的なプレーを見せていた。ロジャースが欠場する場合に先発を務めるメイソン・ルドルフは、途中出場した2クオーターで好プレーを見せ、パス16回中12回成功で127ヤード、タッチダウン1回をマーク。ワンスコアリードで受け継いだ試合を、2回のディフェンシブタッチダウンの助けもあり、22点差の勝利に導いた。
スティールシティでの初年度を通してロジャースのプレーには波があるものの、オフェンスを得点ランキングで2021年以来最高の12位に押し上げるうえで重要な役割を果たしてきたのは間違いない。今季はこれまでに1,969ヤード、タッチダウン19回、インターセプト7回を記録しており、スティーラーズはシーズンを通してAFC(アメリカン・フットボール・カンファレンス)北地区の首位に君臨している。
ここまで順調に来ているとはいえ、ロジャースが1試合でも欠場することになれば、スティーラーズはやや不安定な状況に陥る可能性がある。
6勝4敗のスティーラーズは、勢いに乗る5勝5敗のボルティモア・レイブンズに1ゲーム差でリードしている。そのレイブンズとの対戦がまだ2試合残っているうえに、目先には現時点で7勝を挙げているシカゴ・ベアーズおよびバッファロー・ビルズとの連戦が控えている状態だ。
トムリンHCは、ロジャースはベンガルズ戦で試合に復帰したがっていたため、本人の痛みへの耐性はチームが考慮すべき要素にはなるものの、自身を守りつつ効果的にプレーできるかどうかを確かめることの方が、より重要だと指摘した。
ロジャースは出場状況の指定が発表される金曜日が“そうした点を評価するうえで、おそらく重要な日になる”と述べている。
トムリンHCは今後数日間、次の重要な試合に備える中で、ルドルフと新人のウィル・ハワードに練習機会を与えるつもりだ。ルドルフにはスティーラーズで一定の成功を収めた経験があり、特に2023年シーズンには先発としてチームを3勝0敗に導いている。
それでもスティーラーズは、AP通信NFL最優秀選手賞に4度輝いた経歴を持つ選手がチームをプレーオフ進出に導き、過去5シーズンで4回突破できずにいるワイルドカードの壁を越える手助けをしてくれることを期待しつつ、ロジャースを獲得した。今まさに正念場を迎えているチームは、ロジャースができるだけ早く出場可能な状態となることを期待している。それはロジャース自身も同様だ。また、次戦の相手がかつて地区ライバルとして長年争ってきたベアーズであることは、ロジャースにとってやる気を高める要因となっている。
「今週の試合に出場できるよう、彼が全力で頑張っているのは分かっている」と述べたトムリンHCは「昨日彼と話して、本人から直接そう聞いた。私はそれを支持するつもりだ。それと同時に、チームとして、ユニットとして、準備が整った選手たちがそろっているのも事実だ。今週の進展を見極めつつ、日毎に判断していく」と続けた。
【RA】



































