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ジャイアンツQBダートが練習復帰、ライオンズ戦出場に向けて順調に回復

2025年11月20日(木) 11:53

ニューヨーク・ジャイアンツのジャクソン・ダート【AP Photo/Adam Hunger】

ニューヨーク・ジャイアンツの新人クオーターバック(QB)ジャクソン・ダートはこのまま順調にいけば、シーズン第12週に行われるデトロイト・ライオンズ戦で先発復帰する見込みだ。

暫定ヘッドコーチ(HC)マイク・カフカは現地19日(水)、脳しんとうが原因で先週のグリーンベイ・パッカーズ戦を欠場したダートが、接触を伴わない形で練習に参加すると発表。

カフカは、ダートが出場許可を得られればライオンズ戦に先発するとつけ加えた。その場合、バックアップはジェイミス・ウィンストンが務めることになる。

ダートは水曜日の練習で、正式に制限付きで参加とされた。

ダートはシーズン第10週に出場したシカゴ・ベアーズ戦で、ランの後にヒットを受けて脳しんとうを発症。ジャイアンツはダートの退場を受けてQBラッセル・ウィルソンを司令塔に据えた結果、相手に逆転を許すことになった。そのため、先週はウィンストンが先発を務めたが、結果としてはパッカーズに敗れている。

週の半ばに練習に参加できたことは、ライオンズ戦に出場できる可能性があるという前向きな兆候だ。しかし、ダートは現在も脳しんとうプロトコル中であり、出場資格を得るにはプロトコルをクリアしなければならない。

ダートは今シーズン、パス成功率62.7%、タッチダウンパス10回、インターセプト3回、パサーレーティング93.5を記録。ランでも活躍し、キャリー57回で317ヤード、タッチダウンラン7回をマークしている。

先発の座をつかんで以来、ジャイアンツ攻撃陣に活気をもたらしてきたダートは、今季の5試合でタッチダウンパスとタッチダウンランをどちらも記録している(バッファロー・ビルズのQBジョシュ・アレンと並んでNFL最多タイ)。また、先発出場した7試合連続で2回以上のタッチダウンを決めており、新人QBによるこの記録で歴代2位タイにつけている。この記録を上回っているのは、2016年に9試合連続でこれを成し遂げたダラス・カウボーイズのQBダック・プレスコットだけだ。

しかし、自ら走る際やポケットの中で激しいタックルを受けてきたことを考えると、負傷のリスクは明らかだった。

ライオンズ戦に向けては、出場許可を得た場合にダートのプレースタイルは調整されるのか、カフカはQBランの指示を減らすのか、そして、そうした調整が2勝9敗のジャイアンツで素晴らしい活躍をしてきたダートのプレーにどれくらい影響があるのか、という点が疑問になるだろう。

【RA】