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ブラウンズQBゲイブリエルが脳しんとうプロトコルをクリアも49ers戦はサンダースが先発へ

2025年11月25日(火) 10:16

クリーブランド・ブラウンズのシェドゥーア・サンダース【Brooke Sutton via AP】

初先発を務めた試合で勝利をつかんだクリーブランド・ブラウンズの新人クオーターバック(QB)シェドゥーア・サンダースが、シーズン第13週も先発を務めることになった。

現地24日(月)、ブラウンズのヘッドコーチ(HC)ケビン・ステファンスキーが本拠地で挑むサンフランシスコ・49ers戦にはサンダースが先発する予定だと発表した。

ステファンスキーHCは「今週はシェドゥーアが先発する」と述べ、こう続けている。

「当然ながら、クオーターバックの第一の仕事は勝つことだ。彼が初勝利を経験したことをうれしく思っている。次の課題は成長で、それが若手選手の仕事だ。特に若手クオーターバックはそうだ。試合ごとに上達していくもので、それは努力次第だ。私たちはそこに注力していく」

ステファンスキーHCは同じくルーキーのディロン・ゲイブリエルが脳しんとうプロトコルをクリアしたにもかかわらず、この決定を下している。月曜以前には、プロトコルをクリアすればゲイブリエルが先発を務めると示唆していた。

ブラウンズは日曜日に24対10で勝利したラスベガス・レイダース戦でサンダースが見せたパフォーマンスを受け、方針を切り替えている。

ドラフト5巡目指名を受けた新人のサンダースは初めて先発した試合で落ち着いたプレーを見せ、ゲイブリエルの先発時に不足していたフィールドを広げるパスを何本か成功させた。サンダースはパス20回中11回成功で209ヤード(アテンプト平均10.5ヤード)、タッチダウン1回、インターセプト1回を記録している。

サンダースのプレーは完璧とは言えず、第2クオーターには致命的なインターセプトを喫したが、その後にうまく立て直した。特に注目すべきは、ポケット内でさまよったり、不用意なサックを受けたりする傾向を避け、1回しかサックを浴びなかった点だ。判断力と精度の面では改善すべき点があるが、サンダースはブラウンズの攻撃に欠けていた活力をもたらした。

サンダースがレイダース戦で披露した最高のパフォーマンスは、第1クオーターにパスラッシュをかわして右に回り込み、同じく新人のワイドレシーバー(WR)アイザイア・ボンドへ52ヤードのロングパスを通したプレーだろう。『Next Gen Stats(ネクスト・ジェン・スタッツ)』によると、この42エアヤードのパスは2023年以降、ブラウンズにとって最長のパス成功記録だったという。また、サンダースはランニングバック(RB)ディラン・サンプソンへのスウィングパスで初のタッチダウンに成功。サンプソンは66ヤードを駆け抜け、第4クオーターでチームに決定的なリードをもたらした。

前回のパフォーマンスを見れば、ステファンスキーHCがサンダースを起用し続け、実戦の中で成長を促すのは理にかなっていると言えよう。サンダースは次の試合で、ラスベガスで打ち負かした相手より手強い49ers守備陣と対峙する。3勝8敗のブラウンズにとっては、オフシーズンを迎える前にこの若手クオーターバックの評価をできる限り行うことが重要だ。

【RA】