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クリスマスゲームはチーフスTEケルシーが本拠地で臨む最後の試合になるのか?

2025年12月25日(木) 10:30

カンザスシティ・チーフスのトラビス・ケルシー【Evan Sanders/Kansas City Chiefs via AP】

カンザスシティ・チーフスがプレーオフ進出を逃したことで、クリスマスの夜に行われる試合は、将来の殿堂入りが確実視されているタイトエンド(TE)トラビス・ケルシーがアローヘッド・スタジアムでプレーする最後の機会になるかもしれない。

ケルシーの将来は不透明で、オフシーズンに引退する可能性も浮上している。ラスベガス・レイダースとのシーズン最終戦は敵地で実施されるため、現地25日(木)夜はチーフスが2025年シーズンに本拠地で臨む最後の試合となる。

ヘッドコーチ(HC)アンディ・リードはケルシーのシーズン終了後の意向を依然として把握していない。

チーム公式記録によると、次の試合がケルシーにとって最後のホームゲームになる可能性はあるかと質問されたリードHCは「そうなるかどうかは分からない」と答えたという。

「彼とは話していない。彼の成績や人柄が彼のすべてを物語っていると思う。素晴らしい人間であり、地域社会にも大きく貢献してきた。彼は組織を代表する選手に求めるすべての要素を兼ね備えている」

先週、ケルシーは将来の計画について言及することを避け、判断を下すのはシーズンが終わってからだと強調し、「今はとにかくこのチームに集中したい」とコメントした。

11年連続でプロボウルに選出されたケルシーは、今季の15試合でレシーブ68回、803ヤード、タッチダウン5回を記録。殿堂入りした元ワイドレシーバー(WR)ジェリー・ライスに続き、12シーズン連続で800レシーブヤード以上を獲得したNFL史上2人目の選手となった。

36歳のケルシーにとって、今季は浮き沈みが激しいシーズンとなっている。直近の3週間の成績がそれを物語っており、シーズン第14週はキャッチ1回で8ヤード、シーズン第15週はキャッチ7回で70ヤード、シーズン第16週はキャッチ1回で6ヤードという数字にとどまった。

キャリア13年目の選手として安定した成績を残せていないにもかかわらず、コーチ陣はケルシーが厳しいシーズンの中でも発揮したリーダーシップを高く評価している。

攻撃コーディネーター(OC)マット・ナギーは火曜日に「みんなが彼の動きを見ているし、彼は仲間をうまく動かせる」と語った。

「彼はいま素晴らしいシーズンを過ごしているし、彼のリーダーシップの非凡さはそこに現れていると思う。このチームを率いる手腕は誰にも劣らない。厳しい1年だったし、今の状況はつらい。そのもどかしさを痛感しているし、厳しいうえに楽しくない。こうした状況を経験したとき、最終的にトラビスや他のベテラン選手たちについて思い出すのは、彼らが今この瞬間をどう乗り越えているかだと思う。楽しいわけでも楽なわけでもない状況を、彼らは真のプロとして対処している。その姿はずっと記憶に残るだろう」

ケルシーにはシーズン終盤に向けて達成すべき記録がいくつか残っている。あと7回のレシーブで、ケルシー(1,072回)はアンクワン・ボルディン(1,076回)とテレル・オーウェンス(1,078回)の記録を抜いてキャリア通算レシーブ数で歴代8位に浮上する。また、ケルシーのキャリア通算レシーブヤード(1万2,954ヤード)はあと46ヤードで1万3,000ヤードに達する。これを成し遂げれば、ジェイソン・ウィッテンやトニー・ゴンザレスに続き、1万3,000ヤード超えを達成した史上3人目のタイトエンドとなる。

【RA】