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カウボーイズは2026年にフランチャイズタグ使用のWRピケンズと契約延長交渉を行わない見込み

2026年04月23日(木) 09:14

ダラス・カウボーイズのジョージ・ピケンズ【NFL】

ダラス・カウボーイズは3月にフランチャイズタグを使用することで、ワイドレシーバー(WR)ジョージ・ピケンズとの関係が1年で終わらないようにした。

しかし、ピケンズとチームの関係は2年で終わる可能性がある。カウボーイズの首脳陣は7月15日(水)の期限前にピケンズとの複数年延長交渉を行わない方針を明らかにしており、1年契約のフランチャイズタグでプレーさせることに満足しているようだ。非独占的フランチャイズタグでプレーする場合、ピケンズは2026年に2,730万ドル(約43億5,398万円)を得ることになる。

現地22日(水)、カウボーイズの執行副社長(EVP)であるスティーブン・ジョーンズは「私たちはジョージ・ピケンズをフランチャイズタグの下でプレーさせるという決定を下した。これは私たちにとって初めての試みではない。そして、長期契約に関する交渉は行わないつもりだ」と報道陣に述べ、こう続けた。

「それはこの組織にとって初めてのケースではない。今後に向けたこの判断はリーグ全体でも初めてというわけではない。(クオーターバック/QB)ダック・プレスコットのようにフランチャイズタグの下でプレーし、2度目のタグを付けられたケースもあれば、D・ロー(ディフェンシブエンド/DEデマーカス・ローレンス)や(ランニングバック/RB)トニー・ポラードのようなケースもある。私たちは確かにそうした状況を経験してきた」

「ジョージがこのフットボールチームにいることに大いに期待している。もちろん、彼はここに来て1年になるし、私たちはドラフト3巡目指名権を手放した。ここでの1年で彼が大きく成長したのは間違いない。本人もシーディー(ラム、WR)やダック、ショッテンハイマーコーチ(ヘッドコーチ/HCブライアン・ショッテンハイマー)が率いるオフェンスでプレーできるのは自分にとって最高の環境だと言うはずだ。彼はショッテンハイマーコーチと、コーチがチームにもたらすものを心から気に入っていると思う。ただ、これは私たちが熟慮のうえで下した決断だ」

要するにカウボーイズは、ピケンズに長期的な投資をする価値があるかどうか、まだ確信が持てていないことを認めている。気分の波があるピケンズとまだ1シーズンしか過ごしていないことを踏まえれば、その結論に至るのは自然なことだと言えよう。とはいえ、この決断にはリスクが伴わないわけではない。もしピケンズがキャッチ93回で1,429ヤード、タッチダウン9回とキャリア最高の成績を残した2025年シーズンに匹敵するような素晴らしいシーズンを再び送れば、彼に支払う対価はさらに高くなるだろう。

カウボーイズはこれまで、そうしたリスクを甘んじて受け入れてきた。前述のプレスコットやローレンスへの対応がそれを物語っている。いずれの場合も、年平均額という点で劇的な差は生じなかったものの、選手の健康状態――プレスコットは2020年、フランチャイズタグでプレーしていた際にシーズン絶望となるケガに見舞われた――も市場価値を左右する重要な要素となる。

「選手たちはそれぞれ異なる状況でプレーしている」とショッテンハイマーHCはコメント。

「彼らはフットボールという競技そのものを愛している。ジョージも同じだ。ジョージがここにいてくれることをうれしく思っているし、今年も素晴らしい活躍を見せてくれると期待している。彼は昨季の成功に大きく貢献してくれたし、それは変わらないだろう」

カウボーイズは2026年にピケンズにフランチャイズタグを付けるという決断において、財政的要因が大きな影響を及ぼしていることを認めた――なお、ピケンズはまだフランチャイズタグにサインしていない。ジャマール・チェイスとティー・ヒギンズを抱えるシンシナティ・ベンガルズを見れば、高額報酬のレシーバーを2人抱えることがチーム全体の編成にどのような影響を与えるかは分かるだろう。

守備陣が足を引っ張る形となった昨季を何とか乗り切ったカウボーイズは、2026年に自ら財政的な足かせをつけるつもりはない。

ジョーンズは「トップクラスの報酬を得るレシーバーを2人抱えるのは簡単なことではない」と述べている。

「特に、他にも優れた選手を抱えていて、長年リーグで最高レベルの報酬を受け取っているクオーターバックが在籍している状況では、なおさら負担が大きい。もちろん、それが理由の1つだ。もう1つは、ジョージがここに来てまだ日が浅いという点だ。ジョージは本当に素晴らしい仕事をしていると思うし、あらゆる期待を上回ってきた。それはプラスの要素だ」

「そうした要素の多くは最終的に長期契約へとつながっていくものだが、そこが最大のポイントだ。ビジネス面と彼がまだ新しい存在であるという点、それが大きな要因だと考えている」

今週のドラフトで全体20位以内の指名権を2つ保有しているカウボーイズは、ピケンズの長期的な(そしてはるかに手頃な)後継者を見つけることもできるだろう。特に守備面の補強を切実に必要としている状況下では、それほど必要性が高くないポジションにドラフト1巡目指名権を使うのはリスクを伴う動きだと言えるが、アマリ・クーパーが在籍していた時期にラムを指名したカウボーイズには、この戦略で成功した経験がある。

ジョーンズは2026年ドラフトでレシーバーを指名する可能性について「それは全体像の一部だ。もちろん、常にその点は考慮している」と語った。

「シーディー・ラムを指名したときと同じだ。当時もこのチームには優秀なレシーバーがそろっていたが、それでも彼を獲得した」

「ドラフトボードを見て、自分たちの指名順が来たときに、その場で判断を下すという点では何も変わらない。だが、自分たちのボードで最も評価の高い選手を指名することに否定的なわけでは決してない。それこそが、私たちが大きな成功を収めてきた方法でもある」

相変わらずカウボーイズは大きな関心の的であり続けている。今週末にはさらに注目を集めるチームになるかもしれない。

【RA】