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元ビルズHCマクダーモットが1年間の休養へ、次なる機会に向けた改善に励む

2026年04月24日(金) 11:23

元バッファロー・ビルズのヘッドコーチ(HC)ショーン・マクダーモット【 Perry Knotts via AP】

ショーン・マクダーモットが1年間の休養に入る。もっとも、その休息がそれ以上長く続くとは考えないほうがいい。

バッファロー・ビルズのヘッドコーチ(HC)職を解かれたマクダーモットはこの春、コーチ職を離れた新しい生活に順応しようとしている。2026年シーズンが終わるまではその生活を快く受け入れるつもりだが、決して現状に甘んじるつもりはないようだ。まず取り組むのは、ビルズでの長きにわたるキャリアを振り返り、何がうまくいき、何が機能しなかったのかを整理することだ。そして、次に指揮を執る時、いかにして進化した自分を見せられるかに焦点を当てている。

「このオフシーズン、そしてシーズン中も時間をかけて、じっくりと物事を整理していくつもりだ」とマクダーモットは現地22日(水)、イアン・ラポポートとトム・ペリセロがホストを務める『The Insiders(ジ・インサイダーズ)』に出演した際に語った。

「まずは、バッファローで築き上げた成功をどう発展させていくかだ。単に“うまくいかなかった”と短絡的な反応はしたくない。実際にはうまくいっていたし、われわれは大きな成功を収めた。就任当初、17年間にわたるプレーオフ未出場の壁を打ち破り、チームカルチャーを変革した。そして9年間のうち8回もプレーオフに進出したんだ。ビルズは今、非常に良い状態にあると確信している」

「だからこそ今は、ビルズでの経験を土台にしつつ、これまでの歩みを振り返り、あの時はどうすれば別の結果を出せたのかを自問自答しているところだ。同時に、常に好奇心を持ち続けることも忘れてはいない。他競技の指導者や、スポーツ界以外のさまざまなリーダーたちと対話を重ねることで、コーチとして、そして一人のリーダーとして成長していきたい」

マクダーモットのアプローチは、かつて現場を離れていた時期のマイク・マッカーシーを彷彿とさせる。マッカーシーはコーチ職への復帰に向け、当時のゲームのトレンドを徹底的に研究することに心血を注いだ。彼もまた1年間の休養を取り、2020年にダラス・カウボーイズのヘッドコーチに就任している。

もっとも、マクダーモットがマッカーシーほどの熱量を持って休養期間を過ごすようには見えない。マッカーシーは改装した納屋をコーチングラボに作り変え、コーチ陣を集めてまで研究に没頭したが、マクダーモットは家族を中心とした新しい日常を受け入れているようだ。過去10年の大半をビルズの勝負弱さという宿命を打破することに費やし、あと一歩のところで何度も悔しく痛ましい敗戦を喫してきた指揮官にとって、これは適切なリセットとリフレッシュになるだろう。

「この競争の激しいビジネスの世界に身を置いていると、成功への差はごくわずかだ。いつか自分も職を失う立場になるのかもしれない、と考えたこともあった」とマクダーモットは振り返る。

「そして突然、その立場になった時、これが現実なのだと痛感した。だが、それが人生というものだろう? 誰もが経験するような感情の揺れを通り過ぎ、ある時ふと前を向いてこう思うんだ。“今の状況も悪くないじゃないか”と。これは自分にとって、そして家族にとっても素晴らしい機会だ。この時間を最大限に活用しよう。それが家族としての今の率直な心境だ」

いずれその渇望は戻ってくるはずだ。それは、2026年シーズンにマクダーモットが初めてテレビでビルズの試合を観戦する時かもしれない。何しろ彼には、かつての部下であり、攻撃陣を支えたビルズの新HCジョー・ブレイディをはじめ、今もチームに残る人々との深い絆がある。

マクダーモットはブレイディの成功を願っているが、確実なことは言えないと語った。

「今回のジョーに限らず、敬意を込めて言わせてもらえば、その職を経験したことがない者にとって、それは全く別次元の仕事だ」とマクダーモットは説明している。

「私も経験してきたことだが、どれだけ準備を重ねても、そこに至るまでのどんな役職とも本質的に異なっている」

「ジョーは非常に有能なコーチであり、プレーコーラーとしての才能も際立っている。私と一緒に過ごした4シーズンで彼が見せてくれたものからすれば、きっと見事な仕事をしてくれるはずだ。彼の活躍を見るのが楽しみだよ。何か必要なことがあれば、私はいつでも力になると彼も分かってくれているはずだし、そう願っている」

マクダーモットは父親という新しい本職を楽しみながらも、常に電話を傍らに置いている。朝、子どもたちを学校へ送り届ける時間が今の彼の楽しみだ。「みんなが懸命に働いている間、私は送り迎えの列に並んでいるんだ」と語るマクダーモットは、この生活が永遠には続かないことも理解している。

遠くない将来、マクダーモットは再びヘッドセットを装着する準備を整えるだろう。その時、彼は今よりもさらに進化した自分を見せることを目指している。

【R】