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2026年NFLドラフト:セインツが全体8位でアリゾナ州立大学WRジョーディン・タイソンを指名

2026年04月24日(金) 11:31

アリゾナ州立大学のジョーディン・タイソン【AP Photo/Gene J. Puskar】

1年前、ニューオーリンズ・セインツはドラフト2巡目でクオーターバック(QB)タイラー・シャックを指名し、大きな当たりを引いた。

そして今、セインツはシャックを中心にチームを構築している。

セインツが現地23日(木)夜にピッツバーグで行われている2026年NFLドラフトでアリゾナ州立大学のワイドレシーバー(WR)ジョーディン・タイソンを全体8位で指名した。

タイソンは木曜夜に指名された2人目のワイドレシーバーとなり、テネシー・タイタンズがオハイオ州立大学のカーネル・テイトを指名してから4つ後の順位で選ばれた。しかし、多くの関係者の目には、タイソンこそが2026年クラスで最も才能のある選手と映っている可能性がある。アリゾナ州立大学でスター選手として活躍していたタイソンに対する最大の懸念は、その負傷歴だ。それでも、健康なタイソンと、同じく健康なクリス・オレーブがそろえば、急成長中のシャックに大きな好影響をもたらすだろう。昨季にセインツで500ヤード以上を稼ぎ、5回以上のタッチダウンを決めたワイドレシーバーはオレーブだけだった。

ピッツバーグで舞台に上がったタイソンは感情に圧倒されてひざまずいた後、NFLコミッショナーのロジャー・グッデルと抱擁を交わした。それはまさに歴史的な瞬間だったと言えよう。タイソンは殿堂入りした元ディフェンシブバック(DB)マイク・ヘインズが1976年にニューイングランド・ペイトリオッツからドラフト全体5位で指名されて以来、アリゾナ州立大学出身選手として最も高い順位で指名された選手となった。

身長約188cm、体重約92kgのタイソンは2026年ドラフト候補生の中で最も才能に恵まれたレシーバーの1人だと言える。タイソンは早い段階でディフェンダーとの距離を広げ、キャッチポイントで競り勝つことができ、キャッチ後のラン能力にも優れている。タイソンは大きな体格に恵まれているわけでも、トップクラスの瞬発力があるわけでもないが、その加速力と俊敏さはNFLの先発選手に匹敵すると見られている。

前述の通り、タイソンに関する最大の懸念点は負傷歴であり、大学では膝(1シーズン以上を棒に振った)、鎖骨、ハムストリングのケガによって毎シーズン、欠場を余儀なくされていた。痛みをこらえてプレーし続けた点は評価に値するものの、その負傷歴は健康状態に大きなリスクがあることを示している。

コロラド大学でキャリアをスタートさせたタイソンは、1年生だった2022年シーズンに頭角を現し始めたが、オレゴン大学との試合に出場した際にACL(前十字靭帯/ぜんじゅうじじんたい)、MCL(内側側副靭帯/ないそくそくふくじんたい)、PCL(後十字靭帯/こうじゅうじじんたい)を断裂。2023年にアリゾナ州立大学へ転校したが、そのシーズンは膝のリハビリを経た後にわずかな出場機会を得るにとどまった。

タイソンは続く2024年シーズンにブレイクを果たし、12試合でレシーブ75回、1,101ヤード(平均14.7ヤード)、タッチダウン10回を記録したが、プレーオフの2試合では欠場を余儀なくされた。2025年春には足首のケガに見舞われたものの、タイソンは前シーズンの勢いを維持してレシーブ61回で711ヤード(平均11.7ヤード)、タッチダウンレシーブ8回をマーク。ランでも1回のタッチダウンを決めている。しかし、ハムストリングの負傷により、レギュラーシーズンの3試合を欠場した。

フィールドにとどまることができれば、タイソンは将来的にWR1になれる資質を備えている。しかし、高校時代を最後に一度もフルシーズンを戦い切れていないため、コンスタントに出場できることを証明するまでは、ケガの懸念は常につきまとうことになるだろう。タフさではなく、出場可能かどうかが問題なのだ。

木曜日のドラフトを前に、タイソンが最初に指名されるワイドレシーバーになるのではないかといううわさが流れていた。実際にはそうならなかったが、再建中のセインツはタイソンが2026年クラスで最も優秀なワイドレシーバーとしてシャックの新たな武器となることに期待を寄せている。

【RA】