ニュース

フラッグフットボールがNCAA選手権競技化に向けて前進

2026年05月20日(水) 12:17

【NFL】

フラッグフットボールは現地19日(火)に大きな前進を遂げ、NCAAの選手権競技になるという正式な勧告を受けた。初の選手権大会は2028年春に実施される見込みだ。

NCAAのアクセス・機会・インパクト委員会は春季会合で、ディビジョンI、II、IIIに対し、全米大学フラッグフットボール選手権大会を新設するための法案を提出するよう勧告することを決議した。同委員会は、NCAA全体における女子スポーツへの参加と競技機会の拡大を目的とした『Emerging Sports for Women(エマージング・スポーツ・フォー・ウィメン)』プログラムを統括している。

アクセス・機会・インパクト委員会の委員長であり、セントラル・インターカレッジ・アスレチック・アソシエーションのコミッショナーでもあるジャッキー・マクウィリアムズ・パーカーは次のように述べた。

「女子はプレーしたいと思っています。プレーしやすい環境や機会を提供すればするほど、成功率も参加人数も向上します。現在、私たちの大学でプレーしている若い女性たちの中には、大学でプレーできると考えたことすらなかった人もいます。今後、彼女たちにはその機会が与えられるのです。NCAAの選手権競技になるための次の段階に進む中で、アクセスと機会を提供できることをうれしく思います」

アクセス・機会・インパクト委員会エマージングスポーツ小委員会の委員長であり、ニューヨーク州立大学コブルスキル校の学長を務めているマリオン・テレンツィオは「今日は大学スポーツにとって画期的な日となりました。フラッグフットボールが正式にNCAAの選手権競技となるからです」とつけ加えている。

「この一歩は、成長性や競争力、全国的な勢いが無視できないレベルに達した競技を正式に認めるものです。フラッグフットボールを選手権競技として位置づけることは、その進展を裏付けるものであり、女性が最高のレベルで競い合うための新たな扉を開くことにもつながります。今日は節目を祝うとともに、選手権やライバル関係、そしてこの新時代を切り開く素晴らしい学生アスリートたちの未来を見据えています」

『RCX Sports(RCXスポーツ)』と『USA Football(USAフットボール)』は今年、この競技をエマージングスポーツプログラムに追加するための申請を行った。フラッグフットボールは2026年のNCAAコンベンションで同プログラムに加えられた。

『NFL Flag(NFLフラッグ)』の公式運営組織であるRCXスポーツの創設者兼CEOであるイゼル・リースは「女子フラッグフットボールは大学レベルで目覚ましい成長を遂げており、今回の勧告はNCAAの選手権競技としての地位確立に向けたさらなる大きな一歩だ」と述べている。

「この競技を取り巻く勢いは、フラッグフットボールを受け入れ、女子アスリートのための機会拡大に尽力してきた全米のアスリート、コーチ、管理者、パートナーたちの情熱を反映している。今後もNCAAやNFL、各学校の指導者たちと連携しながら、その成長を加速させ、次世代のために持続可能な道筋を築いていくことを楽しみにしている」

また、USAフットボールのスコット・ハレンベックCEOは「これはフラッグフットボールにとって素晴らしいニュースだ」とコメント。

「この競技の普及は私たちの使命の中心であり、女子フラッグフットボールがNCAAの選手権競技として正式に認められる可能性はまさにそれを実現するものだ。また、2028年のオリンピックデビューに向けて、人材育成体制を強化することにもつながる。フラッグフットボールにとって2028年は非常に重要な年になるだろう。ロサンゼルス五輪での初採用に加え、NCAAの本格的な選手権体制が整う可能性があるからだ。私たちは国内の統括団体として、今後もNCAAや各パートナーと緊密に連携し、この成長を支えていく。より多くの若い女性が大学最高レベルでプレーする機会を得て、最終的にはUSAフットボールの代表チーム入りを目指して競うことになるだろう」

委員会がエマージングスポーツの選手権大会新設を勧告するには、40校がその競技を代表チームレベルで採用し、競技および参加者に関する最低要件を満たす必要がある。NCAA加盟校におけるフラッグフットボールの採用校数は、この競技に対する需要の高まりと勢いを反映しており、来年度には100校以上が競技に参加する予定となっている。

NFLグローバル・フラッグフットボール担当上級副社長であるブライアン・フリンは「今回の勧告は女子フラッグフットボールの全米大学選手権設立に向けた重要な節目であり、この競技の急速な成長を示すものだ」と述べた。

「プログラムの増加とNCAA全3ディビジョンでの統一が進むにつれ、学生アスリートの機会を大幅に拡大し、選手権レベルの競技への道筋を強化し、長期的な持続可能性を確保するための枠組みが形になりつつある」

フラッグフットボール選手権の創設に際し、今後のスケジュールは以下の通りとなる見込みだ。

◆各ディビジョンは勧告を審査し、7月1日(水)までに提案を提出する可能性がある。
◆提案が出された場合、各ディビジョンは2027年1月にその採決を行う見込みだ。選手権設立には3ディビジョンすべての承認が必要となる。
◆この勧告には、NCAA女子フラッグフットボール委員会の設置も含まれており、同委員会は2027年1月から活動を開始する見込みだ。
◆このスケジュール通りに採択されれば、初のフラッグフットボール選手権は2028年春に実施されることになる。

ウィンストン・セーラム州立大学のフラッグフットボール選手であるエイキーラ・ジェームズは「フラッグフットボールがNCAAの競技となることは、選手個人が飛躍を遂げる道が切り開かれるだけでなく、私たちが築いてきた歴史を示すことにもなります」とコメント。

「私たちはゼロから始めました。これがセントラル・インターカレッジ・アスレチック・アソシエーションを越えて成長し、NCAAへと発展していくところを見届けることには大きな意味があります。なぜなら、私たちが切り拓いた道を歩んでいく中で成功を収め、さらに先へ進む機会を将来の選手たちに与えることになるからです」

全米大学選手権の設立には、適切な財務監督委員会による資金承認が必要となる。競技が承認された場合、フラッグフットボールはエマージング・スポーツ・フォー・ウィメン・プログラムを通じてNCAA選手権の資格を得た競技――ローイング(1996年)、アイスホッケー(2000年)、水球(2000年)、ボウリング(2003年)、ビーチバレーボール(2015年)、レスリング(2025年)、アクロバット&タンブリング(2026年)、スタント(2026年)――の仲間入りを果たすことになる。

フラッグフットボールの追加は、女子スポーツの拡大に向けたNCAAの取り組みをさらに推進するものとなるだろう。NCAAは2026-27年度にアクロバット&タンブリングおよびスタントの初の選手権大会を実施する予定であり、第1回全米大学女子レスリング選手権は今年3月に開催された。

フラッグフットボールの普及は、大学スポーツ全体に見られる広範な傾向の一部だ。NCAAの競技採用および参加率のデータによれば、2024-25年度には約7,000人の学生アスリートがエマージングスポーツに参加しており、2023-24年度の数字から24%増加しているとのこと。

すべての学生アスリートにとっての機会は拡大を続けており、2024-25年度にNCAAの競技に参加した学生アスリートは55万4,000人以上と、前年度から1万5,000人以上増加している。

【RA】