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ジャイアンツがシェーンGMと複数年の契約延長に合意

2026年05月22日(金) 09:45

ニューヨーク・ジャイアンツのジェネラルマネジャー(GM)ジョー・シェーン【AP Photo/Yuki Iwamura】

ジョー・シェーンがニューヨーク・ジャイアンツのジェネラルマネジャー(GM)として過ごした苦難の4年間を乗り越え、チーム一丸となって状況を好転させるという新たな決意を固めた。

現地21日(木)、ジャイアンツがシェーンGMと複数年の契約延長に合意したと、『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートとマイク・ガラフォロが報道。ジャイアンツはその直後に今回の合意を正式に発表した。

シェーンGMがフロントオフィスを率いる中、ジャイアンツは22勝45敗1分という成績に終わり、プレーオフ進出を果たしたのはシェーンGMの就任初年度のみとなっている。こうした成績にもかかわらず、チームは2025年シーズンを4勝13敗で終えた後もシェーンGMを続投させることを決めた。そのシーズンでは10試合を終えた時点でヘッドコーチ(HC)を務めていたブライアン・ダボールを解任している。

ダボールがテネシー・タイタンズの攻撃コーディネーター(OC)として新たな道へ進んだ一方で、シェーンGMはニューヨークにとどまり、新ヘッドコーチのジョン・ハーボーの選定を主導した。

ハーボーHCの採用後、シェーンGMの組織内での立ち位置については一定の注目が集まっている。スーパーボウル制覇経験を持つヘッドコーチの獲得には、新たな報告体制の導入も伴っているためだ。従来とは異なり、ハーボーHCはシェーンGMではなくオーナーに直接報告する形となり、これによりハーボーにはより大きな裁量と発言力が与えられることになる。

とはいえ、ジャイアンツの目標は過去14シーズンでプレーオフ進出がわずか2回にとどまっているチームをシェーンGMとハーボーHCの協力体制の下で再建することだ。今回の契約延長により、シェーンGMは一定の安心感を持ってその任務に取り組むことができる。

ガラフォロによると、ハーボーHCが採用プロセスの最中にジャイアンツの施設を訪れた際、彼を迎えに行く飛行機に乗っていたのはシェーンGMだけであり、2人はフリーエージェント期間やドラフト期間中に良好な関係を築いたとのこと。両者は仕事を進めるうえでの相性が良いと見られており、それはジャイアンツの立て直しに役立つだろう。

シェーンGMはライバルのフィラデルフィア・イーグルスで2024年オフェンス部門年間最優秀選手賞に輝く前にランニングバック(RB)セイクワン・バークリーを手放したことで大きな批判を受けた。イーグルスがそのシーズンにスーパーボウル制覇を果たしたことで、そうした批判にはさらに拍車がかかった。しかし、シェーンGMは優勝争いからほど遠いチームがランニングバックに2度目の大型契約を与えても利益は得られないと的確に見抜いていたのだろう。

まだ勝利にはつながっていないものの、シェーンGMはさまざまな手段を通じてジャイアンツに才能ある選手をもたらしてきた。ドラフトでは、将来を担うクオーターバック(QB)ジャクソン・ダートやスターワイドレシーバー(WR)マリク・ネイバースを指名。さらに、ラインバッカー(LB)ケイヴォン・ティボドーやディフェンシブエンド(DE)アブドゥル・カーターを指名し、DEブライアン・バーンズ(昨季にチームトップとなるサック16.5回を記録)をトレードで獲得することで、強力なパスラッシュ陣を構築してきた。今年4月、シェーンGMとハーボーHCはドラフト全体10位指名権と引き換えに、ディフェンシブタックル(DT)デクスター・ローレンスをシンシナティ・ベンガルズにトレードし、その1週間後には2つのトップ10指名権を用い、LBアーベル・リースとオフェンシブタックル(OT)フランシス・マウイノアを指名した。

ハーボーHC体制を本格的に始動させるために、報酬がかさむ可能性が高いローレンスを手放したのは賢明な判断だったと言えよう。

今回の契約延長により、シェーンGMはハーボーHCと共にジャイアンツを再び優勝争いに加わるチームへと戻すための次なる方策を模索し続けることができるようになった。

【RA】