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ブラウンズがQBマカウンを放出

2017年02月08日(水) 15:24

クリーブランド・ブラウンズでプレーするジョシュ・マッコウン【AP Photo/Ron Schwane】

クリーブランドでのジョシュ・マカウンの旅が終わりを告げる。

クリーブランド・ブラウンズはベテランクオーターバック(QB)ジョシュ・マカウンとコーナーバック(CB)トラモン・ウィリアムズを放出したと発表。『NFL Network(NFLネットワーク)』のマイク・ガラフォロによると、マカウンは現役続行を希望しているようだ。

2015年に元ジェネラルマネジャー(GM)のレイ・ファーマーによる大盤振る舞いで獲得されたマカウンとウィリアムズだが、2年間はこれといって目立った活躍のないまま終わった。リハビリで不確実性が深まるジョニー・マンジールやブライアン・ホイヤーの移籍もあり、QBに難を抱えていたブラウンズのオーナー・ジミーハスラムと元ヘッドコーチ(HC)マイク・ペティーン、元QBコーチのジョン・デフィリッポは、そろってタンパベイ・バッカニアーズから解雇されたマカウンをチームに引き寄せようと試みた。当時の状況を考えれば当然の選択だったかもしれない。ブラウンズ1年目の第1週、ニューヨーク・ジェッツ戦に先発したマカウンはスコアリングアテンプトの際、後にヘリコプターヒットとも称されるヒットを喰らって脳震とうを発症。これ以降、ロバート・グリフィン三世が試合に出場し続けた。

ブラウンズのマカウンといえば鎖骨骨折(2本)や脳震とうで試合を離脱(2年で13試合欠場)しているイメージが大半を占めるが、マカウンのガッツあるプレーや、大敗を喫した後でも見せるその毅然とした振る舞いはその印象を際立たせている。

相対的に見ても、マカウンのパフォーマンスがそれほど悪くないのは事実だ。457回のパス中276回の成功、3,209ヤード、タッチダウン/インターセプトの比率は18対10を記録。しかし、そのプレーはチームの総体的なパフォーマンスと合致し、少し見劣りするものだった。

一方のウィリアムズはマカウンほど記憶には残らない選手だったかもしれない。かつてグリーンベイ・パッカーズに在籍していたCBのウィリアムズはマカウン同様にフリーエージェントでブラウンズに移籍。CBジョー・ヘイデンの対になるCBとして、また、ドラフト1巡目のディフェンシブバック(DB)ジャスティン・ギルバートが育つための時間を作る選手として期待された。当時、2014年のドラフト1巡目選手が開けた穴をフリーエージェントの中堅選手につぎ込んでカバーさせるというのがファーマー時代の課題でもあった。

2015年のウィリアムズは15試合に出場、69タックル、10パスディフェンス、1インターセプトを記録し、上々の結果を残した。しかし、見る者が見れば、このシーズンの後半からパフォーマンスに陰りが生じつつあったのは分かっていた。そして、2016年から新たにヒュー・ジャクソンがHCに就任し、ウィリアムズの出場機会は15試合から7試合へ減少。能力の衰えは現実的な問題だった。

ブラウンズは選手を切ることで給与支出を減らす。『Spotrac.com』によると、マカウンへの75万ドル(約8,400万円)、ウィリアムズへの100万ドル(約1億1,200万円)のロースターボーナスを支払わず、生じるデッドキャップは110万ドル(約1億2,300万円)にとどまる。これは今オフシーズンにリーグ1のキャップスペースを抱えるブラウンズにとっては痛くもかゆくもない話だ。

ブラウンズはコーナーバック(CB)のジャマー・テイラーと2019年までの契約をしているヘイデンに投資してきた。マカウンを手放した今、チームQBの未来はグリフィンとコーディ・ケスラー(マカウンと同じくらい頻繁にヒットを受けている)にかかっている。さらには、ドラフト1巡目指名で将来のQBを獲得するという可能性もある。サシ・ブラウン上級副社長とポール・デポデスタCSO(最高戦略責任者)コンビの時代はじわじわと面白くなってきている。

相対的に見ても、マカウンのパフォーマンスがそれほど悪くないのは事実だ。457回のパス中276回の成功、3,209ヤード、タッチダウン/インターセプトの比率は18対10を記録。しかし、そのプレーはチームの総体的なパフォーマンスと合致し、少し見劣りするものだった。

一方のウィリアムズはマカウンほど記憶には残らない選手だったかもしれない。かつてグリーンベイ・パッカーズに在籍していたCBのウィリアムズはマカウン同様にフリーエージェントでブラウンズに移籍。CBジョー・ヘイデンの対になるCBとして、また、ドラフト1巡目のディフェンシブバック(DE)ジャスティン・ギルバートが育つための時間を作っる選手として期待された。当時、2014年のドラフト1巡目選手が開けた穴をフリーエージェントの中堅選手につぎ込んでカバーさせるというのがファーマー時代の課題でもあった。

2015年のウィリアムズは15試合に出場、69タックル、10パスディフェンス、1インターセプトを記録し、上々の結果を残した。しかし、見る者が見れば、このシーズンの後半からパフォーマンスに陰りが生じつつあったのは分かっていた。そして、2016年から新たにヒュー・ジャクソンがHCに就任し、ウィリアムズの出場機会は15試合から7試合へ減少。能力の衰えは現実的な問題だった。

ブラウンズは選手を切ることで給与支出を減らす。『Spotrac.com』によると、マカウンへの75万ドル(約8,400万円)、ウィリアムズへの100万ドル(約1億1,200万円)のロースターボーナスを支払わず、生じるデッドキャップは110万ドル(約1億2,300万円)にとどまる。これは今オフシーズンにリーグ1のキャップスペースを抱えるブラウンズにとっては痛くもかゆくもない話だ。

ブラウンズはコーナーバック(CB)のジャマー・テイラーと2019年までの契約をしているヘイデンに投資してきた。マカウンを手放した今、チームQBの未来はグリフィンとコーディ・ケスラー(マカウンと同じくらい頻繁にヒットを受けている)にかかっている。さらには、ドラフト1巡目指名で将来のQBを獲得するという可能性もある。サシ・ブラウン上級副社長とポール・デポデスタCSO(最高戦略責任者)コンビの時代はじわじわと面白くなってきている。