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CBギルモアがペイトリオッツと合意間近

2017年03月10日(金) 12:52

元バッファロー・ビルズのスティーブン・ギルモア【AP Photo/Chris O?Meara】

先シーズンにはプロボウラーにも選出された元バッファロー・ビルズのドラフト1巡目指名選手、スティーブン・ギルモアがニューイングランド・ペイトリオッツと契約間近であることが分かった。これは『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートが報じたもの。

ギルモアには今フリーエージェント市場の中でコーナーバック(CB)として最高クラスの評価がなされていた。先シーズンは135リターンヤードでキャリアハイのインターセプト5回、パスブロック12回、タックル(ソロ)は42回を計上している。

ラポポートはギルモアの契約がおよそ1シーズン1,400万ドル(約16億1,000万円)程度のものになると伝えた。

また、ペイトリオッツがベテランのディフェンシブタックル(DT)アラン・ブランチと2年最高1,200万ドル(約13億8,000万円)で契約を延長したともラポポートは報じている。

ペイトリオッツのヘッドコーチ(HC)ビル・ベリチックはリーグの守備選手たちが成熟し、選手としてのピークが来るのをひたすらに待ち続けた。ここ5年間、AFC(アメリカン・フットボール・カンファレンス)東地区でギルモアの動きを自らの目で追ってきたベリチックはすでに同選手をどのように自分のシステムにフィットさせるか把握している。

ベリチックにとってはCBとして最高クラスの選手と市場でうたわれていた元ヒューストン・テキサンズCBのA.J.ボウイェよりもギルモアの方が、獲得リスクが少ないことは明らかだ。

才能が開花し始めたスターCBマルコム・バトラーとギルモアのCBコンビは疑いようもなく地区ではナンバーワン、AFCでも最高峰のセカンダリーとなるだろう。また、ギルモアであればおそらく、規律を重んじ、物腰柔らかなペイトリオッツの伝統にもマッチできそうだ。

多くのチームがペイトリオッツのスーパーボウル連覇を阻止しようともくろむが、ペイトリオッツはしたたかにもフリーエージェント市場を巧みに利用し、トレードではインディアナポリス・コルツからタイトエンド(TE)ドウェイン・アレンを獲得して戦力を強化している。ベリチックが考えもなしにピークを過ぎたベテラン選手に興味を示すことはない。ギルモアは今シーズンの先発メンバーとして獲得されたと同時に、来シーズンにフリーエージェントとなるバトラーがチームを離れることになった場合の保険としても役立つ。

もうじきギルモアの契約が正式に決まる。それと同時にペイトリオッツの今シーズンも正式な幕開けとなるのだ。