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体重増加で自らを守るラムズQBゴフ

2017年06月15日(木) 11:19


ロサンゼルス・ラムズのジャレッド・ゴフ【AP Photo/Jae C. Hong】

今オフシーズンに体重を約4.5 kg増加させたロサンゼルス・ラムズのクオーターバック(QB)ジャレッド・ゴフは昨年との違いを見せつけられるだろうか。

本人が『ESPN.com』に語った話によれば、2年目のQBゴフは今オフシーズンに通常のトレーニングによって体重を増やしたようだ。同選手はカリフォルニア州で行ったトレーニング期間にポケット内で当たり負けしない体づくりに励んだと明かしている。

ゴフは同サイトに対して「ポケットの中でこう感じた」と語り始め、「1人でも相手のミスを誘えれば有利になる。片腕のタックルや、ユニフォームをつかむだけのようなタックルを阻止できる能力があれば大きいってね。それが一番役に立つと思った」と発言。

昨シーズンのゴフは穴だらけのオフェンシブライン(OL)で散々な結果に終わった。頼りにしていた2年目のランニングバック(RB)トッド・ガーリーもアテンプト平均獲得ヤード数を前年よりも1ヤード以上縮めている。一時的な穴埋めとも言える35歳のタックル(T)アンドリュー・ウィットワース獲得がラムズのOLを劇的に変えてくれるはずもなく、ゴフが自らの意志で行ったことだとすれば体重増加には自分の身は自分で守るという決意の表れが見て取れる。

同サイトに対してヘッドコーチ(HC)のショーン・マクベイは「ヒットに耐えられる体づくりはいつだって重要。だが同時に、しなやかさや柔軟性を保つことも忘れてはならない。パスラッシュの直前やヒットを受けざるを得ない場面で球を投げる際、体重が重たければその分、そういった状況下でも力強い球を放ることができるはず。正しい増量なら歓迎するべきだ」と語った。

オフシーズントレーニングの話題には興味深いネタが多い。選手による実験的なトレーニング、トレーニングスタッフの変更、食事や栄養摂取の変化など、様々な要因が選手の身体に変化をもたらす。各選手たちは施設に戻り次第また、コーチやトレーナーの監視下で厳しい制限を強いられることになる。ゾーンを読みながら自ら動きをしかけるモバイル型QBでは決してないゴフが、4.5kgの体重増加だけでそのプレースタイルを変えるとは考えにくいが、マイケル・ベネットやカライス・キャンベル、チャンドラー・ジョーンズ、ジェイソン・ピエール・ポール、J.J.ワット、そしてフレッチャー・コックスといった強者たちと対戦予定のゴフがもし自分自身でその身を守ることができるのであれば、チームは喜んでゴフの体重増加を受け入れるに違いない。