トレード成立! ラムズOTロビンソンがライオンズへ
2017年06月16日(金) 02:09ロサンゼルス・ラムズが元ドラフト全体2位指名のグレッグ・ロビンソンに見切りをつけた。
ラムズは同オフェンシブタックル(OT)をデトロイト・ライオンズに引き渡す代わりに2018年の6巡指名の権利を手に入れたと『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートが伝えている。
最初にトレードについて報じたのは『ESPN』だった。後にチームが事実であると認めている。
ライオンズは肩の手術を受けた先発OTテイラー・デッカーに代わる新たなメンバーを探していた。デッカーの復帰には4から6カ月かかると伝えられており、彼は2017年シーズンの大半を欠場する可能性もある。
ロビンソンはラムズにとって進展を阻む目の上のこぶとなっていた。2014年にリーグ入りしたが、左OTとしてはNFLワーストとさえささやかれるほど。ラムズのオフェンスの成績不振はそれが大きな原因となっており、いつも割を食うのはジャレッド・ゴフとトッド・ガーリーだ。オフシーズン中、ヘッドコーチ(HC)のショーン・マクベイによってロビンソンはデプスチャートでジャモン・ブラウンの後ろに追いやられていた。
ライオンズとしてはこの転地によって、かつてスカウトたちがよだれを垂らしてオーバーン大学に詰めかけるほど欲しがった天性の才能をロビンソンが取り戻すことを期待しているのだろう。ライオンズのジェネラルマネージャー(GM)ボブ・クインにしてみれば、当面の埋め合わせとして左OTを務めることができる選手が手に入るなら、6巡指名を諦めるのはたやすいことだろう。それでも苦戦するようなら、今度こそロビンソンはレギュラーシーズン開幕前に解雇されるかもしれない。
デトロイトはデッカー代替案を充実させるこのトレードを思いとどまることはなかった。チームはまた、元バッファロー・ビルズOTのサイラス・コアンジョを獲得したことを発表している。彼もロビンソンと同様に上位指名(2巡目)を受けながらも、その期待に応えられずにいる選手の1人だ。
ロビンソンとコアンジョは少なくともシーズン開幕まではデッカーの抜けた先発のポジションをめぐって争うことになる。しかし、コアンジョは股関節のけがが十分に完治しておらず、まだ練習には出られない状態だとライオンズHCジム・コールドウェルは語っている。
マシュー・スタッフォードのブラインドサイドをカバーする彼らのポジション戦いは、7月下旬に始まるトレーニングキャンプの見どころとなるに違いない。
他にもロースターに空きを作るためか、ライオンズはロングスナッパー(LS)ジミー・ランデスとOTアルトゥーロ・ウズダビニスを放出したことも発表している。