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QB争いは“横一線”だとジェッツHCボウルズ

2017年06月16日(金) 13:19


ニューヨーク・ジェッツのライアン・フィッツパトリック【AP Photo/Bill Kostroun】

ニューヨーク・ジェッツのクオーターバック(QB)争いには依然として進展がない。

現地15日(木)、ミニキャンプ最終日の練習を終えたヘッドコーチ(HC)のトッド・ボウルズは『NFL Network(NFLネットワーク)』のキンバリー・ジョーンズに対して「横一線といった感じ」とQB陣について語った。

同HCはまた、ジョシュ・マカウン、ブライス・ペティ、クリスチャン・ハッケンバーグの3人が均等に同種の練習をこなしているとも明かしている。

先発QBに対して、ボウルズはいつも奇妙な手法を採ってきた。先シーズン、ベンチに下がる予定はないとされていたライアン・フィッツパトリックがシーズン中盤のマンデーナイトゲームで先発の座を交代させられ、本人に告げることなくその後はほぼ永続的にベンチにとどまったことなどを含め、QBに関して確固たるものがジェッツにはなかったのだ。

来たるシーズンに向けてベテランを放出し、チームの再建に取り組んできたジェッツは、チームの主体となった経験値不足の選手らを起用しながら16試合をこなそうとしている。そんなチームがトレーニングキャンプでQBに3つも選択肢を抱えているのは厄介な状況かもしれない。

ハッケンバーグ、ペティ、マカウンの3者がそれぞれ今シーズンのどこかの時点でプレーしていても不思議ではないが、開幕戦に向けてボウルズHCが選択肢を抱え過ぎているようにも見える。多くの有望な若手選手を成長させねばならないコーチ陣にとっては既に大事業が始まっているとも言え、その事業を進める一方で、現状3つあるオプションの中から最善のものを1つ選択しなくてはならない。

先シーズン、契約を留保していたフィッツパトリックにさえも先発QBの座を約束したボウルズHCは激しい批判に遭っていた。だからこそ、今回の先発QBをいち早く宣言することを避けようとしているのかもしれない。しかし、昨年とは正反対のことをしたところで、果たしてそれがチームにとって正しいかは疑問の生じるところだ。