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スティーラーズWRブラウンがふくらはぎ負傷でプレーオフまで休養へ

2017年12月18日(月) 11:22

ピッツバーグ・スティーラーズのアントニオ・ブラウン【AP Photo/Keith Srakocic】

シーズン第15週、現地17日(日)に開催されたニューイングランド・ペイトリオッツとの大一番でピッツバーグ・スティーラーズが大事な戦力を失った。

27対24で惜しくもスティーラーズが敗れたこの試合でふくらはぎの一部を痛めたワイドレシーバー(WR)アントニオ・ブラウンは、ポストシーズン開幕までの残り試合に出場しない見込みだ。

この日、第2クオーター序盤で試合を離脱したブラウンは、スタッフに付き添われながらロッカールームへと下がって行った。チームは当初、ブラウンをクエッショナブル登録としたものの、ヘッドコーチ(HC)のマイク・トムリンはハーフタイム中、『CBS』に対して「今晩中にブラウンが復帰する可能性はなさそうだ」と明かしていた。

ラポポートによれば、ブラウンが今季レギュラーシーズンに登場することはもうないものの、手術の必要性はなく、ポストシーズンまでには復帰が可能と予想されているそうだ。

フィールドを離れる前までのブラウンはキャッチ2回で24ヤードをマークしており、レシーブ101回、1,533ヤード、9タッチダウンという記録を残して今季のレギュラーシーズンを終えることになる。トムリンHCは試合後、ブラウンの欠場がチームのゲームプランに影響を与えたとして次のように語った。

「もちろん変わった。A.B.(ブラウンの愛称)はチームの核。しかし、彼がいなくてもチームの皆はよく対応していたし、プレーメイクはできていた。時にはA.B.のような選手が離脱することだってある。その際の対応力が問われるんだ」

最後の最後までどちらに勝敗が転ぶかわからなかった接戦で、クオーターバック(QB)ベン・ロスリスバーガーはマーテイビス・ブライアントとジュジュ・スミス・シュスターの2人をブラウンの代わりとして多用した。ここ3試合でのブラウンは各試合の最終ドライブでチームに勝利を大きく引き寄せる重要なプレーを決めていた。

スティーラーズの最終ドライブでロスリスバーガーがターゲットとして最後に選択したのは途中出場のイーライ・ロジャースだったが、投じられたボールがその両手に収まることはなく、エンドゾーンでのインターセプトに終わってゲーム終了となった。だがしかし、もしもブラウンがこの場面でフィールドにいたとしたら、最後のパスキャッチャーとして逆転のタッチダウンを決めていたかもしれない。

ポストシーズンを通してホーム開催、あるいは、少なくともプレーオフ1週目をバイウイークとするアドバンテージを得るために今後も気を許せないスティーラーズは、シーズン第15週まで今季の年間MVP候補にも名前が挙げられていたブラウンの離脱を激しく惜しんでいる。スティーラーズ攻撃陣の中ではブライアントやスミス・シュスター、バックアップのロジャースなどがブラウンの開けた巨大な穴を埋めようと必死だ。

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