“悪童”ジョニー・マンゼルがNFL復帰を希望
2018年02月13日(火) 10:582015年以来、ジョニー・マンゼルがフットボールの試合に出場したことはない。元クリーブランド・ブラウンズのクオーターバック(QB)であるマンゼルはNFLで再びプレーできる日を待ち望んでいるようだ。
現地12日(月)に放送された『Good Morning America(グッドモーニング・アメリカ』の中でアルコール問題や鬱(うつ)など、自身が陥った負の連鎖について語った後、マンゼルは再びフットボールをプレーすることを望んでいると打ち明けた。
「酒を飲むことで治療していたようなもの。それによって幸せになれると考えたし、鬱も乗り越えられる気がした。泥酔した晩の翌日になると、そんなものは全てなくなる。酒で得ていた精神力や・・・自分を取り巻いていた酒による高揚感は全てなくなるんだ」
「天井を見つめ続けるだけの時間を過ごし、深い闇の底で感じる鬱だった。ただ部屋に閉じこもり、深い闇の底でさらなる鬱を感じながら、自分がこれまでに積み重ねてきた過ちについて考え出すんだ。俺はそれで何を得たんだ? NFLからはじき出される以外に俺は何を得ることができた? 俺はどこに行き着いた? 見放されたのか? とね」
マンゼルはまた、1年前に双極性障害との診断を受けたことも明かした。そして、そこで飲酒を止め始めたことも語った。
「双極性障害のための治療を受け、もう二度とそのような躁(そう)状態には戻らないように努めたんだ。なぜなら、それが俺をどんな場所に導くかを知っていたし、どれだけ簡単にまた元通りになるのかも分かっていたからだ」
「結局、俺のワイヤは皆とは違う絡まり方をしているということだ。こんな風に作りあげられた精神と付き合っていくしかない」
フットボールに関して言えば、マンゼルはCFL(カナディアン・フットボール・リーグ)のハミルトン・タイガーキャッツからオファーを受けているようだ。ただし、両サイドが契約合意に至る素振りはまだない。
ハイズマン賞獲得選手であるマンゼルは元恋人への暴力行為に対する調査を受ける間にブラウンズを解雇されて以降、NFLのいかなるチームとも接触していない。マンゼルは後に検察側の条件に合意し、不起訴処分となっている。
チャンスを得た時に見せたマンゼルの素行不良とつたないプレーの数々が、プロ復帰へのハードルをほぼ不可能なほどに高めているのは事実だ。それでもまだ、元ドラフト1巡目指名選手であるマンゼルはその望みを投げ捨ててはいないようだ。
マンゼルはグッドモーニング・アメリカに対して「最悪の状態からでも這い上がるつもりだ。どんな道のりになるかはわからないが、フットボールフィールドに戻るためにすべきことは理解している。自分の人生に喜びを与えてくれる場所はそこなんだ」と語った。
マンゼルは『Twitter(ツイッター)』にこのように投稿している。
「結局、アスリートだって人間さ。名声や人生に縛られることもあるが、そんなこと皆同じなんだ。完璧な人間なんてどこにもいない。皆に神のご加護があることを願う。自分の話を聞いてくれてありがとう」
【S】