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ベンガルズQBマカロンがいよいよFA市場へ

2018年02月16日(金) 12:43


シンシナティ・ベンガルズのAJ・マカロン【AP Photo/Michael Conroy】

今オフシーズン、AJ・マカロンがフリーエージェント(FA)市場に姿を現す。

クオーターバック(QB)マカロンは現所属のシンシナティ・ベンガルズに対して自身のリリースを訴えていた。『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートは情報筋の話を元に、マカロンがリーグ新年度となる3月から無制限のフリーエージェント(FA)になる予定であり、失われていた2014年のサラリーとその利息が支払われることになると伝えている。

マカロンによる訴えにおいて、非フットボール故障者リスト上で過ごしたルーキーイヤーが1シーズン分として考慮されるのかどうかに焦点が当てられていた。この判断次第で、2017年シーズン終了後に無制限FA権が付与されるかどうかが変わるとされていたのだ。フリーエージェント(FA)となった今、ベンガルズの元ドラフト5巡目であるマカロンは先発QBとして受け取るべき金額を求めてチームを去ることになる。

マカロンはチームの公式サイト上で次のように語っていた。

「まずはブラウン家の皆さんに自分を信じてくれて本当に感謝していると伝えたい。自分を指名してくれたコーチの(マービン)ルイスとその他のコーチ全員には感謝してもしきれないだろう。5巡目で指名を受けるまでには多くのチームにパスされた。ここでは非常に価値のある4年間を過ごせた」

当時はベンガルズで攻撃コーディネーター(OC)を務めていたヒュー・ジャクソン指導の下、マカロンは短期間で好パフォーマンスを披露した。その後にジャクソンがクリーブランド・ブラウンズからHC就任要請を受けてからは早3年が経過。ジャクソンコーチとの関係性からも、マカロンはブラウンズとの結びつきが強いと言えよう。2015年、正QBアンディ・ダルトンの故障離脱を受けてフィールドに登場したマカロンは156回のパスを投じて99回の成功、1,044ヤード、7タッチダウン、3インターセプトをマークした。また、先発QBとして2勝2敗を記録している。この中には大雨の中で開催され、プレーオフゲーム勝利まであと一歩と迫ったものの、フィールドゴールの差で敗戦を喫したピッツバーグ・スティーラーズ戦も含まれていた。

2017年度のトレード期限終了間近、ジャクソン政権のブラウンズはマカロン獲得を狙ったものの、締め切り目前にして書類提出が間に合わずにまさかの破談となった。先発QBの枠を欲するマカロンがFA市場に登場するという話をブラウンズが聞き逃すはずはないだろう。

この動きに伴い、ベンガルズは2014年以降ほとんど懸念してこなかったバックアップQBを探すこととなる。

アラバマ大学出身のマカロンはベンガルズによって2014年ドラフトの5巡目で指名を受けた。大学時代には先発QBとしてチャンピオンシップ制覇を2回も成し遂げているマカロンだが、正QBダルトンの下、プロ入り後はほぼ全キャリアを通じてバックアップを務めてきた。それでも、出場機会を得た際のマカロンはNFLにいる他の先発QBにも劣らない能力を見せつけている。

2018シーズン、マカロンにはようやくその願いを叶えられるチャンスが巡って来る。果たして、マカロンの新天地は順当にクリーブランドとなるのだろうか。来月のFA市場オープンが待ち遠しい。

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