レイダースHCグルーデン、「リンチとクラブツリーは戻って来る」
2018年02月16日(金) 13:00ジョン・グルーデンのオークランド・レイダースのヘッドコーチ(HC)就任はマーショーン・リンチやマイケル・クラブツリーといったベテラン組が残留する可能性を高めるという思わぬ効果を発揮している。
先シーズンに電撃復帰を果たしたリンチが2年目もプレーを継続するのかどうか、その答えを知る者はいない。
現地14日(水)に『Bay Area News Group(ベイ・エリア・ニュース・グループ)』が伝えたところによれば、グルーデンHCは来季もリンチにチームのバックフィールドを任せるプランであると認めたようだ。
グルーデンは「マーショーンと軽く会話した。後は待つのみかな。その時は皆に知らせるよ」と語り、「現状では彼がチーム1の運び屋だ。彼はうちのバックであるし、われわれは彼を頼りにしている。できれば一緒に仕事をしたい。1人の選手として彼はこのリーグに敬意を払っているし、私も彼には尊敬の念を抱いている」と述べた。
しかしながら、31歳のパワーバックが2018年シーズンのロースター入りする可能性を直接的に問われたグルーデンは「分からない」と答えている。
長期間の離脱もあった昨季のリンチだったが、キャリア通算10,000ヤードをマークするなど、シーズンの閉幕に近づくにつれて復調を見せた。リンチは第13週から第17週にかけたレギュラーシーズン終盤の5試合で1キャリー平均5.2ヤードを記録し、ラッシングではリーグ1位にあと10ヤードにまで迫るパフォーマンスを披露した。
NFL11年目を迎えるリンチがモチベーションを保っているかぎり、バックアップのジェイレン・リシャードやディアンドレ・ワシントンと共にアーリーダウンでリンチが再び活躍する可能性は高そうだ。
その一方で、ワイドレシーバー(WR)のマイケル・クラブツリーはどうだろうか。
『Las Vegas Review-Journal(ラスベガス・レビュー・ジャーナル)』が昨年12月後半に報じた内容によれば、レイダースは衰えを見せ始めた30歳のクラブツリーを見切る準備を整え始めたとのことだった。
ただし、グルーデンのHC就任によって、2018年シーズンに700万ドル(約7億4,000万円)を受け取ることになるクラブツリーへの対応は変化を見せるかもしれない。
グルーデンHCは「たまたまクラブツリーに会った。彼には自己最高の結果を出してもらいたい。多くの人間が絡んでいるが、われわれには今、注力している複数の問題があり、それらの件に集中している」と明かした。
10年ほど前にブロードキャスターに転身する以前、グルーデンは個人間の事情を脚色して伝えることでも有名だった。グルーデンが楽観的なキャラクターであることはさておき、チーム内部の全員がリンチとクラブツリーの復帰を望んでいるかどうかにまずは注目すべきではないだろうか。
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