タイトエンド（TE）ジミー・グラハムのニューオーリンズ復帰説が浮上している。

『NFL Network（NFLネットワーク）』のトム・ペリセロによると、プロボウラーTEグラハムはシアトル・シーホークスと袂（たもと）を分かつ方向で話を進めているようだ。先シーズン中のトレード期限までにもグラハムの名前は常にトレード候補として挙がっていた。

シーホークスがグラハムを放出するという動きに驚きはない。

それでも、情報筋の話を元にペリセロが市場に登場するグラハムの獲得に一番興味を示すのはおそらくセインツであると伝えたのは興味深いところ。

3年前、セインツはTEとしてリーグ史上最高額の契約を結んでからわずか8カ月後にグラハムをシーホークスに引き渡して球界に衝撃を走らせた。チームのエースクオーターバック（QB）ドリュー・ブリーズにとって理想的ではないとされたグラハムの放出は、サラリーキャップ問題やヘッドコーチ（HC）ショーン・ペイトンによるディフェンスと地上戦での戦力再建の余波を受けた形でもあった。

改善された守備陣を手にし、ランゲームでの支配率を向上させ、以前よりもサラリーキャップに余裕を持つペイトンHC率いるセインツは今、スーパーボウル出場に向けてさらなる補強を企てている。

オープンフィールドにおける最大のミスマッチと呼ばれたのはもはや過去の話であり、グラハムはレッドゾーンで最も生産性の高いターゲットとして君臨している。FAで移籍してきた不調のTEコービー・ フリーナーよりも期待値の高いグラハムの復帰は、輝かしいキャリアの最終章に突入しているブリーズにとって喜ばしい話に違いない。

【S】