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元スティーラーズのスターLBハリソンが引退を宣言

2018年04月17日(火) 09:46


ピッツバーグ・スティーラーズのジェームス・ハリソン【AP Photo/Keith Srakocic】

ラインバッカー(LB)ジェームス・ハリソンが2度目の引退宣言を行った。どうやら、今回ばかりは本当のお別れとなりそうだ。

現地16日(月)朝、『Instagram(インスタグラム)』を通じて「本当に長い道を歩むため、たくさんのものを見失ってきた」と記した39歳のパスラッシャーは、続けて「もう終わりだ。家族やコーチ、ファンたち、そして、自分のフットボール人生に関わってくれた全ての人に感謝している」と述べてキャリアの幕引きを宣言した。

来月40歳になるハリソンは2014年にも引退を宣言していたが、そのわずか3週間以内にピッツバーグ・スティーラーズ復帰を果たしている。

もし今回の宣言が本当だとすれば、また1人の素晴らしいパスラッシャーがキャリアの終焉を迎えることとなる。

ケント州立大学出身のハリソンは2002年のドラフト外でNFL入りを果たしたが、この当時はほとんどのチームがパスラッシャーとしてハリソンの体格は小さすぎるとの評価を下していた。自身の能力を証明するため、2003年にNFLヨーロッパのライン・ファイヤーでもプレーしたハリソン。最終的にはNFLで年間最優秀守備選手賞を受賞し、プロボウルに5度、オールプロのファーストチームには2度も選出されるまでの選手になった。

ハリソンは熊のような怪力と1歩目の速さを生かし、容赦ないパスラッシャーとしてスティーラーズ史上最高の80.5回のサックを積み上げている。

10シーズンをスティーラーズで過ごしたハリソンはシンシナティ・ベンガルズに移籍したものの、その翌年の2014年にはシーズン途中でリリースされた古巣に出戻っている。その後はスティーラーズのライバルチームであるニューイングランド・ペイトリオッツに移籍し、第52回スーパーボウルで先発出場を果たした。

キャンプの招待選手として始まったキャリアにもかかわらず、全盛期にはリーグを支配するパスラッシャーとして君臨するまでになったハリソンは、スティーラーズ史上最高クラスのLBとしてファンの記憶にとどまり続けるはずだ。

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